栗駒山(1,627m)2012年10月14日(日)、天候:晴れときどき曇り

コース:須川温泉−名残ヶ原−昭和湖−栗駒山頂−昭和湖−名残ヶ原−須川温泉

栗駒山頂付近より秣岳への稜線と須川湖を俯瞰する

須川温泉より紅葉の栗駒山を歩いた。例年より遅い紅葉の見頃に当たって、赤や黄色に染まる山肌を眺めながら、のんびり歩いた。宮城県側とは違い、火山性を際立たせた姿も印象的であった。

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去年は宮城県側から紅葉の栗駒山を堪能したので、今年は岩手県側から登ることにした。築館から一迫のあたりを走れば、染まる栗駒山の姿を余すところなく見せてくれる。花山から国道398号線は山岳道路と化して、ブナ林の中を走って行く。葉を落としたブナの木も多く、鳥海山から移ってきたと思われるウエツキブナハムシの影響が見られた。秋田県側から回り込んで、栗駒山荘の下にある駐車場に車を止めた。

今日はMackeyが2か月半ぶりの山歩きで、のんびりと歩く。須川温泉は紅葉のピーク直前の様相だ。染まる名残ヶ原の湿原を歩けば、紅葉の山肌の上部から水蒸気立ち上る「ゆげ山」が目に入る。溶岩ドームのような姿である。栗駒山の山頂から秣岳にかけてはもともとカルデラの外輪山で、ゆげ山と奥にそびえる剣岳が中央火口丘になっているらしい。足元がぬかるんでいるのは2週間前の台風による大雨が原因か。

地獄谷を横目で見ながら昭和湖へ。このあたりも硫黄の臭気が強く、”オェッ”と来そうなくらいだ。昭和湖から少し急な道を登れば、栗駒山の本峰が目の前に現れてそれはそれは鮮やかな染まり具合となってきた。しかし、陽射しが雲にさえぎられているのと、山の形が凡庸な感じで、なかなかうまく写真に撮れない。雲が流れているので、光の当たり具合のタイミングを見てシャッターを切る。天狗平からはやや風の強い稜線を山頂へ。岩手県側、宮城県側とも紅葉に染まっている。

風が強いので山頂に着いてすぐに引き返す。雲が切れて陽射しが戻って、山肌もいい感じに輝いている。荒涼とした火山地形と染まる山肌がまた好対照だ。昭和湖を抜ければ、遠く焼石連峰を、眼下に名残ヶ原を望みながら下り続けた。思いの外時間を掛けながら下山し、須川温泉に着いた頃には日没が迫ってきていた。栗駒山荘の風呂に浸かり、上がれば夕映えに鳥海山のシルエットがスッキリと浮かんでいた。



ゆげ山



染まるナナカマド(名残ヶ原)



昭和湖



山肌はいい感じに染まってきた



ツツジの紅葉



山肌をクローズアップする



名残ヶ原と須川温泉を俯瞰



宮城県側も染まっている



笊森、烏帽子山方面の斜面



北の方、焼石連峰を望む



夕映えに浮かぶ鳥海山のシルエット

 

宮城県側の雄大な姿とは対照的な、複雑な地形と火山性を色濃く見せる岩手県側からの紅葉を愉しんだ。時期的にややずれていたのか、去年の印象が強すぎたのか、やや物足りないと思うところもあったが、それでもやはり紅葉の名山である。それにしても二人の体力は落ちるばかり。この調子だと、来年こそは歩きたい焼石連峰や鳥海山も夢と終わってしまう。体力を回復させないと・・・

2012.10.20. by TAKASKE

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