蔵王連峰・熊野岳(1,841m)201206月24日(日)、天候:曇

コース:刈田岳駐車場−熊野岳避難小屋−熊野岳山頂−刈田岳駐車場

熊野岳側からお釜と遠く屏風岳を望む

山登りというよりはドライブついでの山歩きで、蔵王のお釜から最高点の熊野岳まで歩いた。曇天の中ではあったが、お釜はくっきりと望めた。中腹の駒草平ではコマクサが咲き始めていた。

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蔵王エコーラインを車を走らせて登って行くと雄大な峰々が迫ってくる。なかなかのスケールだ。駒草平で「コマクサ咲き始めました」の文字が飛び込んできたので、車を停める。歩道脇にはなかなか見られず奥に咲いている美形を望遠レンズで引き寄せる。足元から崖が切れ落ちて、向かい側の崖には幾つもの滝がかかっていた。

更に車を走らせて刈田岳駐車場へ。ここから熊野岳の山頂まで往復する。まずは、観光客の集まるお釜の展望地へ。エメラルドグリーンの火口湖がドーンと目に飛び込んできた。曇っているのでやや暗い色調だが、写真では表現できないほどのスケールだ。

熊野岳へ向けて歩き始めると、溶岩がゴロゴロする中にイワカガミがそこかしこに咲いている。ハクサンチドリ、アオノツガザクラなども咲いている。少しずつ形を変えるお釜を見ながら、馬の背の稜線を北へ向かい緩やかに登って行く。北側からお釜を見下ろす場所まで来ると、馬の背の稜線が外輪山でお釜が中央火口丘であることが良くわかった。雲の切れ間から南蔵王の屏風岳が遠く望めた。そこから、ひと登りで熊野岳避難小屋、そして西に向けて歩けばガスに霞む熊野岳山頂に着いた。

山頂付近は観光客はまばらで、山靴を履いた人がほとんどだ。若い人も多い。今日は天気もイマイチで、観光ついでだからすぐに戻る。避難小屋を通らずショートカットする形で下り、馬の背を今度はお釜に目もやらずに歩いて駐車場に戻った。
そこからはエコーラインを山形県に抜け、蕎麦を食べ、道の駅やサクランボの直売所に立ち寄ってから帰った。梅雨空の休日、山形県側は晴れ間が出ており、分水嶺からは太平洋側を埋め尽くした雲が滝のようにあふれ出ていた。国道48号を作並温泉へ向かうと、宮城県側はシトシトと雨が降っていた。



駒草平のコマクサ

 

コマクサ・その2



コマクサ・その3



駒草平から眺める連峰



刈田岳付近よりお釜を望む



イワカガミは至る所に咲いていた 



アオノツガザクラ



ハクサンチドリ



熊野岳山頂は霧の中

     

11年ぶりの蔵王、今回もお釜の周辺を歩く程度であったが、最高峰の熊野岳山頂に立ったのは初めてのこと。活火山の雰囲気あふれる姿だけでなく、この時期ならではの数々の花も見られたのは思わぬプレゼントだ。今度は、もう少し山深く原始的な雰囲気の南蔵王を歩いたり、紅葉の時期に訪れてみたい。

2012.07.07. by TAKASKE

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