栗駒山201205月13日(日)、天候:晴れ

コース:世界谷地駐車場−世界谷地第一湿原−変則十字路(往復)

雪の消えた世界谷地、本格的な春がやってくる

栗駒山の世界谷地から変則十字路にかけて歩いた。世界谷地はまだ枯草色を残していたが、ミズバショウが所々に咲き、ヒメイチゲが点々とみられた。世界谷地を取り巻く森は萌黄色に輝いていた。そこから変則十字路までの道は、芽吹いたばかりのブナが輝いていた。まだ鬱蒼とした感じではなく、明るい森の中を歩いた。所々にわずかに残雪を見たものの、1か月前の白銀の世界とは一変していた。足元にはショウジョウバカマやキクザキイチゲなどの春の花が今を盛りと咲いていた。

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つい1か月前にスノーシューで歩いた世界谷地。あのときは恐らく1mを超す雪を残していた。春の景色の変化は劇的で、再び踏み入れた湿原に雪は見られなかった。湿原を縁取る森は新緑に輝き、西の方角には大地森が雪を残していた。湿原の花は意外と少なく、ミズバショウが木道に脇にあるのと、目を凝らせば湿原の中に点々とヒメイチゲが咲いていた。この日は、かなり風が強かった。

変則十字路へ向けて歩き出す。目当てはブナの森だが、まさに芽吹いた直後の柔らかい葉が輝きを放っている。所々に山桜の木もあって、雪が溶けたばかりの池のような場所にも、桜の花が浮かんでいた。林床で目立っていたのは、ショウジョウバカマ。これにキクザキイチゲやスミレ、オウレンの仲間(セリバオウレン?)などが時折見られたが、やはり花の種類はそれほど多くないようだ。ツツジ類もまだ咲いていない。

時々残雪が出てくるが、あと数日でなくなりそうな量だ。中には登山道を小川が流れるような所もある。ブナ林は奥へ行けば行くほど、幹の太さを増していた。太い幹のブナ林は、木と木の間隔も広く、まさに「太古の空間」が広がっているようであった。この時期のブナ林は初めてだし、まだ「鬱蒼とした」という感覚とは程遠い。実に明るい雰囲気で、時折、樹間から大きさを増した大地森が塊のように見えた。変則十字路付近ではショウジョウバカマが至る所に咲いていた。

もう少し大地森の方面に歩いてみたかったが、駐車場から3.5kmほど歩いたので、変則十字路で引き返すことにする。あとは来た道を戻る。今日は風も強く「静寂に包まれる」という雰囲気ではなかったが、終始芽吹いたばかりの葉が透き通るような緑の光を降らせてくれていた。

駐車場に戻ってからは、イワカガミ平へと車を走らせる。こちらは残雪たっぷりで、ブナも芽吹いていない。車を下りたらものすごい強風でガスもかかってきたので、なすすべもなく引き返した。



陽射しを浴びて輝く世界谷地の森



木道脇に咲くミズバショウ



大地森には雪が残る



淡い緑のブナの森に入る



キクザキイチゲ



セリバオウレン?



ショウジョウバカマは林床で
一際鮮やか



雪解けの池に浮かぶ山桜の花と
ブナの若葉



太いブナが次々に現れる



若葉の中、まだ鬱蒼としていない



見上げる新緑のブナたち

 

残雪の上に新芽の殻が落ちていた

 

何度も同じような景色を撮る



変則十字路の周辺に特に多かった
ショウジョウバカマ



引き返すときにも写真タイム



去年の春にも見た「ブナ爺」



林間の湿地に咲くミズバショウ



陽射しに輝くブナの葉

 

いつも心地よい世界谷地駐車場
までの道



イワカガミ平への途中から俯瞰


またしても栗駒山となってしまった。世界谷地も去年の春に引っ越してきてからこれが5回目。ブナの森はいつも魅力的で、期待を裏切らない。次回は須川温泉側から登ってみようか。東北のほかの山も歩いてみたいけど、忙しくてなかなか遠出できない。でも、栗駒山に登れるのは、極上の贅沢というものだろう。

2012.05.17. by TAKASKE

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