栗駒山、2011年10月16日(日)、天候:曇りときどき晴れ
コース:湯浜コース登山口−湯浜温泉−古道の森分岐−(往復)
栗駒山の山腹の紅葉(黄葉)の進み具合を確かめに、湯浜コースを歩いた。ブナの黄葉は、母沢の上滝付近と古道の森分岐のあたりで見頃を迎えていた。
今回は引き返したが、栗駒山の別の魅力を愉しんだ。
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朝はどんより曇っていたが、いつしか陽射しが戻ってきた。少し時間は遅いけど、行けるところまで行って引き返そう。国道398号線で湯浜峠を目指す。温湯温泉を過ぎて山岳道路に入れば、ぐんぐん高度が上がり、木々は徐々に染まってきた。ところが、湯浜峠に近づくにつれて雲行きが怪しくなる。ここまで来たので、なんとかなるだろう、と登り続ければ雨が降り始める。時雨模様だ。湯浜峠を過ぎて、湯浜コース登山口に着いた。雨が降り続いていたので、車の中で昼食をとっていたら、雨が上がって再び晴れ間が出てきた。
登山道は沢に向けての下りから始まる。ブナの幹越しに母沢の流れが見える。下りついて橋を渡れば、やがて滝(上滝)が現れた。滝のすぐ横を登山道がつけられている。すごい迫力だ。あたりはブナを始めとする広葉樹林が見事に染まっていた。今は休館中の湯浜温泉・三浦旅館を過ぎて、道が登りに差し掛かる。すでにブナが林立している。染まり具合はまだまだ。緑の葉も多い。急登は長く続かず、ホオノキの落ち葉が目立ってきたところで緩やかな登山道が続いた。
あとは、ひたすら続くブナ林の中を緩やかに登って行く。やがて太いブナも次々に現れてくる。写真を撮ろうとするが、残念なことにブナの幹にペンキマークの道案内がペイントされている。
他に歩いている人は全く見掛けない。二人とも熊除けの鈴をつけて、騒がしいくらいに鳴らしながら歩く。小さな沢を渡渉してなおも歩き続ければ、再び登りとなりやがて古道の森コースとの分岐点に辿り着いた。午後1時45分。ちょうどブナがいい感じに染まってきたので、もう少し歩いてみたい。そこで栗駒山頂を目指して歩くことにするが、ぬかるみがひどくなってきた。100メートルほど進んだところで、もういいだろう、と引き返すことにした。
来た道を引き返す。曇りベースだった中、少しずつ陽射しが戻ってくる。相変わらず誰にも会わず、熊除けの鈴を鳴らしながら歩く。下りも写真を撮りながらだったが、国道398号を走るバイク音が大きくなってきて、あっという間に下りてきたような感覚。行者堂に立ち寄り、湯浜温泉の露天風呂に足を浸した。いい感じの湯加減だった。母沢の上滝で最後の写真タイム。この辺りのブナは良く染まっていた。約3時間の往復で湯浜コースの登山口に戻った。湯浜峠からは夕陽に染まったブナ林と栗駒山がきれいに見渡せた。
前週末から1週間、いい感じに中腹が染まってきていた。ブナ林の黄葉の最盛期にはやや早かったが、見事な林相のブナを目にすることが出来た。今回は栗駒山の懐深さが実感できた。湯浜コースは今度は山頂まで歩き通したい。来年の夏に実行できたら、と思っている。
(2011.10.20. by TAKASKE)
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