栗駒山(1,627m)2011年10月09日(日)、天候:晴

コース:いわかがみ平−東栗駒山−栗駒山頂−いわかがみ平

東栗駒山から栗駒山と紅葉の斜面

秋の栗駒山に登った。宮城県側からのアプローチは、鮮やかな紅葉の中を潜るように登り、青空の下で紅に染まる山肌の展望に酔いしれた。まさに会心の山行であった。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


栗駒の町を抜けて車はいわかがみ平へと登りにかかる。行く手の栗駒山は近づくほどに鮮やかさを増して行った。やがて、駒の湯の入り口を過ぎると、ガードマンがビラを配っていた。いわかがみ平の駐車場は満車で、シャトルバスに乗るようにとのこと。シャトルバスのシステムは去年から始まったが、紅葉の栗駒山は相変わらずの大人気である。9年前の秋に登ったとき、想像を絶する大渋滞にはまった苦い経験を思い出したが、良いシステムになったものだ。しかもシャトルバスは無料だ。税金から出ているのは申し訳ないので、100円位払ってもいいのに。

いわかがみ平からは東栗駒山が真っ赤な姿を惜しげもなく見せていた。大半が中央コースを行く中、東栗駒コースに向けて踏み出す。最初はぬかるみの道と不規則な段差が続き、展望も得られず苦痛の道となった。それでも、赤や黄色に染まる中を登って行くのは楽しい。やがて、沢を渡れば徐々に展望が開けてきて、突然目の前にどどーん!と栗駒山の雄姿が飛び込んできた。鮮やかな紅葉をまとった堂々たる姿だ。

ここからはカメラを構えながらの登りとなる。今、目の前にあるこの上なく美しい姿を残さずにはいられない。行く手ばかりでなく、登ってきた斜面も見事な絨毯のような美しさだ。東栗駒山で一休みしてからは、多少周囲の紅葉が傷んでいたので淡々と歩いた。最後の急登を経て、栗駒山の山頂に立った。




いわかがみ平から見上げる東栗駒山に期待膨らむ



カエデの紅葉の中を登る



所々で展望が開ける



ナメ沢を渡る、ここも紅葉



栗駒山が雄大な姿を見せた



錦繍の山腹



雄大に展開する紅葉の斜面



まるで真紅の絨毯


”雑踏”の栗駒山頂で食事をとって短い写真タイムを終えたら、山頂を後にする。鳥海山は靄に包まれて見えなかった。
目指すは眼下に広がる紅葉の中を縫うように続く中央コース。偉大なる真紅の斜面が続いている。東栗駒コースを分けたら、展望と紅葉の中を下り続けた。振り返って栗駒山を仰ぐ。青空の下、大らかな山容がこちらも真紅の衣装を纏っていた。何度も繰り返す”写真タイム”・・・

中央コースは登山客だけでなく観光客もなおも続々と登ってくる。さすが、宮城県民に愛されている山だ。台地のような場所に立ち、再び山頂を振り返る。そして、そこからは一直線の下りが続いた。紅葉している木々の背丈が高くなり、栗駒山の姿が隠れるようになる。それでも行く手にはまるで”真紅の海”のような、紅葉の緩斜面が続いていた。紅葉の斜面を下り続けるのは、何とも言えない心地よさだ。6月に同じ中央コースを下ったときには飽き飽きしたのに。相変わらずシャッターを押し続ける自分がいた。

なおも観光客と登山客が登ってくる。今からですか?と思わず声を掛けたくなるほどの、軽装の観光客が登ってくる。やがて車の音が聞こえてきて、いわかがみ平が近くなったことを感じさせる。名残惜しくもシャッターを押していると、レストハウスと雑踏が目に飛び込んできた。朝から飛んでいたがヘリコプターもけたたましい(実はNHKの全国ニュースで栗駒山が放送された)。とにかく、誰もが大満足の紅葉山行だったに違いない。



山頂から紅葉の斜面と大地森



これから下る中央コース
紅葉の中を下って行く



振り返れば燃えるような姿



黄色も所々に



    ”真紅の海”のような光景



    カエデの紅葉と青空と雲



    カエデの葉



    ドウダンツツジの紅葉

     

    ナナカマドの紅葉

     

    いわかがみ平より振り返る東栗駒山

       

    余りにも見事な紅葉だったので、翌日も栗駒山のあたりでドライブすることに。温湯から湯浜峠を抜けて秋田県に入り、須川温泉へと登って行く。ブナ林が続き、高度を上げるとともに鮮やかさが増して行く。須川温泉が近くなるとガッツリ渋滞が始まったので、手前の駐車場に止めて、須川温泉まで歩いた。こちらは黄色が主体で、宮城県側とは趣を異にしていた。こちらも鮮やかで、名残ヶ原手前の展望地まで足を延ばした。引き返して来て、「栗駒山荘」のお風呂に浸かった。硫黄の香りあふれる展望の風呂で、紅葉を眺めながらの湯は最高だった!



    湯浜峠から栗駒山



    名残ヶ原と栗駒山



    青空に映える紅葉



    名残ヶ原を歩く人たち



    須川温泉側は黄色が目立つ

     

     


























    栗駒山といえば紅葉の名山。だから、この時期にどうしても歩きたかった。そして、期待していた通りに、いや、期待以上の素晴らしい紅葉に巡り合うことができた。

    東栗駒山から望む紅葉の大斜面は、あの穂高涸沢にも決して引けを取らない。天候にも恵まれたことが一層、この思いを強くさせた。翌日に須川温泉を散策したが、こちらは黄色主体でまた別の紅葉の素晴らしさを実感した。もう1,2週間経てば、今度は中腹のブナ林が見頃になる。多彩な魅力をもつこの山が身近な存在でいることが、宮城県に越してきた喜びを実感させてくれた。

    本当に栗駒山は偉大だ。栗駒山、万歳!!

    2011.10.15. by TAKASKE)

    SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送