岩木山、白神山地201108月13日(日)〜14日(月)、天候:晴のち雨(13日)、曇のち晴(14日)

コース:岩木山・8合目駐車場−岩木山頂(往復)、十二湖、くろくまの滝、ミニ白神

白神最大・落差85mくろくまの滝

青森の津軽地方を旅行した。展望の岩木山に登り、白神山地は観光スポットの散策で雰囲気を味わった。

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12日は弘前までの移動。午前中に仕事が入ってしまって、午後に東北道を北上する。焼けつくような残暑の道だ。大鰐ICで高速を下りて、弘前へ。岩木山はうっすらとシルエットを浮かべていた。

翌朝、雲が流れる中を岩木山目指して登っていく。軟弱にも岩木山スカイラインで8合目まで登っていく。中腹までの見事なブナ林に心が揺らぐが、車を止めることなく駐車場まで登る。

風がやや強い中を登っていくとやがてリフトからの道と合流して観光客と一緒に登る。傾斜も結構きつくなってきて、グイグイと登っていくと、展望が開けてくる。津軽半島から鰺ヶ沢にかけての海岸線もかすかに浮かんで、久々に山から海を望む。

山頂に立てば、久々の登頂の達成感。西の方角は目線より少し低い位置に白神山地の山なみが深々と横たわっていた。入れ替わり立ち替わり人がやってきて、地元に愛されている山であることが実感できた。来た道を下りて、8合目の駐車場に戻った。

スカイラインを下山したら、Mackeyが楽しみにしていた「嶽きみ(だけきみ)」を食す。甘くて濃厚な味のトウモロコシだ。岩木山の山すそは一面のトウモロコシ畑が広がっていた。



岩木山頂へ向けて



頂上間近、展望が見事



トウモロコシ畑の向こうに岩木山


岩木山を後にして鰺ヶ沢に出る。ここでイカ焼きを食して、国道101号線を海沿いに走る。深浦を抜け、十二湖へ。奥十二湖の駐車場で車を止めて遊歩道を歩く。
低い標高にもかかわらず立派なブナを見る。さすが青森県、白神山地だ。見事な幹のブナや、鬱蒼とした林に見とれていたら、にわかに雨が降ってきて、あっというまにザーザー降りになった。

観光客向けの売店に立ち寄って、買い物をしてから車で深浦方面に戻る。海岸線を走ったら雨はあっという間に上がった。海沿いのペンションに泊まって、翌日は再び鰺ヶ沢方面へ。
「黄金崎温泉 不老ふ死の湯」に浸かる。波打ち際の温泉は、南紀白浜の「崎の湯」以来のことである。
そこから1時間余りで鰺ヶ沢から「くろくまの滝」を目指した。

赤石川の刻む谷間は、険しいというよりはほのぼのした農村が尽きるところからなんとなく山懐に分け入るような様相で始まる。ウネウネと続く谷底の道を走って駐車場に着いた。化粧ヤナギ?の立派な木々が伸びていて渓畔林が見事だった。支流沿いの道を登っていくと15分ほどで白神山地最大にして日本の滝100選である、「くろくまの滝」が目に飛び込んできた。一枚岩を滑るように落ちてくる滝は、豪快さこそないものの、落差85mの雄大さを余すところなく見せていた。

くろくまの滝を後にする。車に戻って「熊の湯」で食事をとってから、尾根を一つ隔てた隣の谷を詰めていくと、「ミニ白神」の入口に着く。すぐに深い樹林帯に入る。江戸時代から伐採が禁じられた「聖域」だったとの事。世界遺産の保全地域からは外れているが、それに近い林相が見られるという。
見事な太さのブナやミズナラ、トチノキが林立していた。ブナも見事な大きさの木々が、間隔を空けて伸びていた。スラリと長いブナ、太く枝をあちこちに伸ばすブナ、などなど、これほど深い森を手軽に愉しむことができるのも白神ならではか。

「ミニ白神」を後にしたら、ここからは完全に観光モードだ。岩木山の山麓を抜け弘前を通って、途中の温泉でひと風呂浴びて大館へ。ここで宿泊したら、翌日は再び降り始めた雨の中、森吉山の麓を抜ける。マタギの里を縫って走るルートも味があった。森吉山は名残惜しくもまたの機会にする。角館へ着いたら雨が上がって、ここで再び観光。その後も下道を走り続けて栗駒山の山腹を抜ける頃には日が傾きかけていた。



十二湖・鶏頭場の池



池の畔のブナ



青池は深い色に染まる



(何の花?その1)
⇒クサギ(臭木)と判明



見事な木肌のブナ



くろくまの滝近くのブナの斜面



繊細に豪快に降り注ぐ滝



斜面から横に生える大木
(トチノキ?)



着飾った幹



(何の花?その2)
⇒モミジガサ(紅葉笠)と判明



ミニ白神・ミズナラの大木



(何の花?その3)



スラリと高いブナの美林



森の表情・その1



ムシカリが実をつける

 

巨木を仰ぐ

 

巨木を体感する



森の表情・その2

 

水が湧き出るところ


またしてもお手軽山行になってしまった。観光に近いほどだが、初めての東北の夏はこういう愉しみ方もいい。どんどん身体がヤワになっていくのを実感し、もう少し負荷を掛けた山行がしたいけど、なんだか「山歩きだけがすべてではない」という感覚が今はしっくり来るのだ。忙しい、という現実もあるので、以前のように山に行けないストレスをため込まずに、現実を受け入れたオフの過ごし方を見出すのが最善だと思う今日この頃です。

2011.09.04. by TAKASKE)

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