栗駒山201106月12日(日)、天候:晴ときどき曇

コース:いわかがみ平−東栗駒山−栗駒山頂−(中央コース)−いわかがみ平

残雪の栗駒山を目指す
(東栗駒山への登路より)

宮城県と岩手県の県境に聳える名峰・栗駒山に登った。残雪の峰に緑が映えて、眩いほどの姿を惜しげもなく見せてくれた。

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引っ越してきて初めての本格的な山行の機会を得た。迷うことなく栗駒山を目指す。東京に住んでいたときに2度登っている山で、登ってよし、眺めてよしの山である。
登山口のいわかがみ平を目指す。栗原市の栗駒地区からは残雪の峰が惜しげもなく姿を見せてくれる。左側の稜線の下に、駒形の残雪が見て取れた。

いわかがみ平は停まっている車も少なく、やや寂しい感じ。東栗駒コースは、低木がうるさく、足元もややぬかるんでいる。途中の沢はいまだ雪渓となっていた。雪渓の下から勢いよく水が流れていた。そこからひと登りで視界が開けて、栗駒山が姿を見せた。残雪と緑のコントラストが美しく、なんとも凛々しい姿だ。名山の風格を十二分にたたえている。

足元にはミツバオウレンやミヤマキンバイが咲き乱れていた。ムラサキヤシオやミネザクラも所々に見られる。イワカガミは咲き始めで、ショウジョウバカマは終わり気味であった。最後の雪渓の急斜面にかかる直前、一帯に咲き乱れていたのはヒナザクラである。純白の清楚な姿が印象的であった。

雪渓を横断してから急登が始まる。軽アイゼンを着けて登っていくと、案外あっけなく雪渓を抜けて山頂に着いた。遠望は利かないので、鳥海山は見えなかった。山頂からは大地森へと続くなだらかな斜面を、残雪とブナの新緑が覆っていた。気持ちよさそうなブナの森である。いつか歩きたいとの思いを強くする。

下山は中央コースを行く。虚空蔵山から山頂にかけての稜線が見渡せた。稜線下部の斜面は残雪が豊富で、駒形も認識できた。眼下はブナ林が続いている。中央コースは遊歩道のような道だが、2度の大地震の影響もあるのか、前回9年前に歩いたときよりも荒れ気味だった。歩きにくいことこの上ない。こわれかけたコンクリート舗装が膝に応える。登りよりも体力を消耗した。ようやく下山したいわかがみ平は、登るときよりも車が多く停まっていた。


ムラサキヤシオが至るところに咲く


雪渓を越えて東栗駒山へ


ミネザクラが咲いていた


ミツバオウレン


ミヤマキンバイ


栗駒山が全貌を現わす


山頂へ向かう雪渓の登路


ヒナザクラが咲いていた


ヒナザクラをアップで写す


大地森の斜面を俯瞰


東栗駒山方面の雪渓の斜面


ブナの斜面


虚空蔵山から山頂にかけての斜面


ホオノキの花


宮城県に引っ越して最初の本格的な山行は、望み通りの栗駒山となった。やはり名山と呼ぶにふさわしい風格を備えている。何よりも、関西の山では感じなかった、雄大さを存分に示していた。Mackeyにとっては初めての栗駒山だが、気に入ったという。行きやすい山なので、また何度か登ることになるだろう。秋の紅葉の時期にも歩いてみたい。

2011.06.26. by TAKASKE)

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