御池岳(1,247m)、2010年11月03日(水)、天候:曇ときどき晴

コース:鞍掛峠トンネル・三重県側出口付近−鞍掛峠−鈴北岳−御池岳山頂−ボタンブチ−カタクリ峠−コグルミ谷登山口

染まる山肌に光射す
(ボタンブチにて)

秋の御池岳に登った。山頂付近の紅葉は見事で、特にボタンブチからの染まる山肌は圧巻だった。

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東名阪の四日市ICを出ると、渋滞にぶつかる。御在所岳へ行く車の列だ。菰野町に入って国道306号に入ればスイスイ流れる道が続いた。しかし、朝寝坊で出遅れたせいか、鞍掛トンネル入口の駐車場に着いたのは10時を回っていた。駐車場は車が一杯だったが、少し下った路肩に車を停めて出発した。

紅葉の山肌を見ながら鞍掛峠へと登っていく。冬型の気圧配置のためか、琵琶湖方面から雲が次々と押し寄せてきて、小雨が降ったりもした。鞍掛峠を過ぎて登っていけば、鈴北岳に着くころからようやく陽射しが降り注ぐようになってきた。吹き寄せる風が冷たい。山頂を後にして日本庭園へと向かった。陽気な関西のパーティーが食事中で、おばちゃんが一人甲高い声を上げて笑っている。日本庭園を歩いている間、ずっとおばちゃんの甲高い笑い声が響いていた。

真ノ谷の源頭部を折れて山頂へと向かう。上部の樹林帯は葉がほとんど落ちてしまっている。少しの登りで御池岳の山頂に立った。伊勢湾が遠くに望めて、手前に濃尾平野、その手前に養老山地が横たわっていた。

紅葉の山肌を見て鞍掛峠へと登る

鈴北岳で山頂台地に立つ

日本庭園を望む

樹林帯を御池岳山頂へ

山頂への最後の登り

山頂からの眺め
(養老山地の稜線が横たわる)

山頂をすぐに後にして、いつもの場所へ。目の前にテーブルランドが広がる。その縁(ボタンブチ)へと足を運んだ。眼下に展開する光景に息を呑む。足元から落ち込む山肌の紅葉は見事。そして、眼前には丁字尾根が翼を広げている。雲が次々と押し寄せて、切れ間から陽射しがこぼれれば、そこだけが鮮やかな色彩に輝いた。光と影のコントラストも見事だった。いつ見ても素晴らしい景色で去り難い・・・

山頂近くまで戻り、コグルミ谷へと下り始める。足元がぬかるんでいるのは霜柱が融けたせいか、それとも冬型の雨のせいか・・・このぬかるみと岩ゴロゴロの歩き難い下りが続いた中で、アクシデントが起きた。Mackeyが足をとられてコケた。いつものことか、と思いきや、右膝を捻ったようで、顔をしかめている。なんとか歩けたので、ストックを1本渡してダブルストックで下り続けるが、ペースは全く上がらない。

真ノ谷に出てから、尾根を乗っ越して、カタクリ峠まで下る。この当たりは見事な染まり具合だった。Mackeyのペースが落ちてきて、膝が痛くなってきたという。ここからトラバース道を過ぎてコグルミ谷を下る。長命水を過ぎて下り続けるが、こんなに荒れたコースだったかな?歩き難いことこの上ない。下手すると谷に落ちそうな場所もあって気が抜けない。予定を大幅に遅れてなんとかコグルミ谷の登山口まで下りた。

丁字尾根を歩く日は来るかな・・・

御在所岳のシルエットが浮かぶ

真ノ谷上部にて

青空の下、見上げる紅葉

尾根を乗っ越す
(陽射し降り注ぐ斜面へ向かう)

紅葉の樹林帯を下る


秋の御池岳は4年ぶりのこと。やはりなんと言ってもボタンブチからの光景は素晴らしかった。この光景を見るために登る山・・・鞍掛峠からもコグルミ谷からも最も奥に位置する場所まで辿り着く必要がある。いつかまた、この場所に立ちたいものだ。今度は、丁字尾根を登り詰めてみたいものだが、眺めれば眺めるほど、ハードなルートであることを十分に予感させてくれた。果たして実現する日は来るのかな・・・

膝を痛めたMackeyは、しばらくコルセットで膝を固定していたが、精密検査の結果、大事には至らなかった。それでも、今年の山行は無理をせずに打ち止めとしようか。これからは下界の紅葉を愉しもう。

2010.11.16. by TAKASKE

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