明神岳〜ヒキウス平(1,432m)、2010年05月22日、天候:晴のち曇

コース:大又林道駐車場−明神滝−明神平−明神岳−ヒキウス平(往復)

「桧塚劇場」から見る桧塚奥峰(左)
と桧塚(右奥)

明神平を経て、「桧塚劇場」の名前で知られるヒキウス平へ行った。明神岳周辺のブナは新緑を輝かせ、ヒキウス平から眺める桧塚奥峰の山肌もまた目に鮮やかだった。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


「明神平は飽きた」と言っていたMackeyが、「『ヒキウス平』へ行こう」、と提案してきた。桧塚奥峰から眺めたときに、目の前の草原に人がいるのを見て、WEBで調べたところ是非行って見たくなったのだそうだ。これは願ったり叶ったりで、「ではこの時期に」ということで、新緑のブナを見に行く。

大又林道の駐車場に着いたのが10時前。なんとも遅いスタートだ。林道を抜けて登山道に入るが、去年の台風の影響か渡渉ポイントや沢の様相が変わっている。それでも、明神滝を過ぎて登っていけば、いつもの調子でリズムをとりながら歩ける。明神平に着いたのは予想よりやや遅いものの、休むことなく歩き続けた。

ブナの樹林帯は芽吹き直後の様相であり、青空の下で淡い緑色の光を放っていた。2週間前に登った若狭・大日よりも標高が600m程度高いためか、遅かった。明神岳を過ぎて桧塚奥峰へと向かうルートに入る。ブナ林が続くいつもの光景だが、何度歩いても清々しい。緩いアップダウンを繰り返しながら進めば、桧塚奥峰へ向けて左へ直角に曲がるところで、右側へ続く踏み跡を辿ることになる。

緩いアップダウンの道がしばらく続いたあと、一旦明神岳を目立たせた台高主稜線が目に入る。そこから再び続くブナ林を抜ければ、目の前が開けた。草原の台地が途切れる左方向へと足を向ければ、目の前にドーンと桧塚奥峰が聳えていた。ここが「ヒキウス平」であった。

下り坂の天候で、青空は見られなくなったが、新緑を纏う山肌が素晴らしい。右には桧塚が続いていたが、なんと、斜面に山桜が咲き残っているのを見つけた。この開放感、この色彩・・・別名、「桧塚劇場」と呼ばれているとか・・・そんなネーミングも似合う風景だった。来てよかったと思った。秋にはまた見事な色の衣装を纏うことだろう。

時間も遅くなってきたので、桧塚奥峰には行かずに、来た道を戻ることにする。曇り空の中で余りブナ林を撮るつもりもなかったが、それでも雰囲気の良い樹林帯ではついついカメラを構えてしまう。明神岳、明神平と過ぎてようやくカメラをザックにしまって下山する。いつものように登山道が終わってからの林道歩きがつらい。駐車場に着いて車を走らせれば、年配女性三人組を見つけて乗せてあげる。心から喜んでいた。

明神平は新緑の中

ブナは芽吹き直後の輝き

明神岳へと歩く

稜線も新緑に染まっていた

大峰方面の展望(明神岳より)

桧塚奥峰方面へ

新緑を纏うブナ

光る新緑

ヒキウス平へと歩を進める

ブナ林と草原が展開する

桧塚の斜面に咲く山桜

箱庭のようなブナの木々

曇り空の下のブナ林

明神岳付近のミツバツツジ

なおも撮り続けるブナ林


新緑の時期の明神岳エリアは初めてであったが、芽吹き直後のブナ林が色鮮やかに迎えてくれた。ヒキウス平から眺める桧塚奥峰の山肌は、新緑で染まり見事だった。今度は、紅葉の時期に再訪して、鮮やかに染まる山肌を眺めたい。

2010.05.29. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送