鎌ヶ岳(1161m)、2010年04月25日、天候:快晴
コース:長石谷登山口−(長石谷)−鎌ヶ岳山頂−岳峠−(馬の背尾根)−三岳寺
彩りの斜面を俯瞰する (主稜線から雲母峰) |
鈴鹿の鋭鋒・鎌ヶ岳を歩いた。長石谷の沢ルートから詰めて、下りには馬の背尾根を使った。新緑と花に包まれた春本番の山行は印象深いものであった。
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鎌ヶ岳に登るのは14年ぶり。14年前はまだ20代だったんだな・・・宮妻峡から登ったルートは急登続きで結構きつかった記憶がある。今回はややロングコースで、果たして膝は耐えられるのだろうかと不安半分の状態で、湯ノ山温泉の蔵ノ助の先に車を止めた。
長石谷に入ると、新緑に桜を目立たせた斜面が視界に飛び込んでくる。この日の山行を予感させるような素晴らしいスタートだ。ルートは途中まで斜面のトラバースが続くが、やがて谷筋に下って何度も何度も流れを渡り返す。先週水曜日の雨の影響か、水量は多めで、登山靴を浸しながらの渡渉を繰り返す。適度なリズムで心地良い。
谷の斜面にはイワウチワが咲き、タムシバやコバノミツバツツジが所々に見られる。はるか上にはアカヤシオと山桜が見られた。沢をひたすら渡り返す。これほど流れに密着したコースは、そうそうない。犬星の大滝を過ぎればようやく流れが細くなり始めた。ここから傾斜がひたすら増して、やがて猛烈な急登となる。しかし、思ったよりも早く稜線に登り着いた。
鞍部からは馬の背尾根や雲母峰が眼下に見渡せたが、アカヤシオの咲き具合が見て取れる。雲母峰には山桜も見られるようだ。下りのルートは迷っていたが、膝の状態も良さそうなので、馬の背尾根を下ることに、ここで決めた。鎌ヶ岳の山頂に立てば、この日は空気も澄んで、雨乞岳やイブネの山なみとともに伊勢湾や知多半島も見渡せた。眼下には復旧工事が続く鈴鹿スカイラインも見て取れた。あの3台の重機はどうやってあの斜面まで運んだのだろう?
長石谷入口は新緑で明るい |
沢を何度も渡りながら登る |
イワウチワが登場 |
タムシバも咲いている |
イワウチワ満開 |
谷を詰めて登り着くと広がる展望 |
山頂から雨乞岳方面 |
鈴鹿山脈南部の連なり |
復旧工事の続く鈴鹿スカイライン |
山頂を後にして馬の背尾根へと入る。宮妻峡へと下る道を分ければ、明瞭な尾根道が続く。アカヤシオは上部では蕾の状態であったが、高度を下げるにつれて徐々に開き始める。やがて、稜線はアカヤシオの街道と化す。寒い春の影響で、アカヤシオはまだ咲き始めで花びらも整った形をしていた。
アカヤシオとともにタムシバも頻繁に見られる。振り返れば、逆光に浮かぶアカヤシオとともに、タムシバの白も印象的だった。それでも主役はアカヤシオだ。下ってきた尾根はピンク色の光を放っていた。白ハゲを過ぎ、雲母峰への道を分けると、傾斜が徐々に緩くなってきた。アカヤシオとともにコバノミツバツツジも登場する。高度を下げれば主役がコバノミツバに移る。新緑と紫色の「額縁」の中に、御在所岳が納まっていた。
尾根道は時折登り返しも交えて、馬の背尾根の長大さを実感するが、疲れはない。写真タイムが長いためかもしれないが、御在所のルートのような一気に落ち込むコースではないので、膝への負担が却って少ないようだ。馬の背尾根の最後は、再びのイワウチワの群落。そこから少し行けば、三岳寺の背後にあるお参りの遊歩道に出る。路傍の石仏が可愛らしい。特に千手観音が気に入った。すぐに三岳寺の境内に出て、山歩きは終わり。この日も蔵ノ助の温泉に浸かった。
馬の背尾根から振り返る鋭鋒 |
アカヤシオが咲く |
タムシバは白く光る |
今を盛りと咲くアカヤシオ |
稜線はピンクの光を放っていた |
ミツバツツジも競演する |
御在所岳を望む尾根 |
新緑とアカヤシオ |
逆光線に浮かぶ御在所岳 |
三岳寺の千手観音 |
素晴らしい春の花山行を愉しむことができた。沢コースと尾根コース、どちらも春の魅力を余すところなく見せてくれた。俗化された隣の御在所岳とは違い、自然度満点の山歩きとなった。馬の背尾根はやや距離があるものの急な部分が少なく、無理なく歩けるルートだった。やっぱり春は鈴鹿が欠かせないと思った。
2010.05.02. by TAKASKE
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