多武峰〜御破裂山(680m)、2009年11月15日、天候:曇一時晴

コース:談山神社駐車場−多武峰山頂−御破裂山−談山神社−談山神社駐車場

御破裂山の頂上から畝傍山と
二上山を遠望する

大和の里山である多武峰から御破裂山を歩いた。天気は今ひとつだったが、色づく田舎の秋をのんびりと歩くことができた。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


御破裂山という名前は大阪に来た5年前から知っていたが、春に談山神社に来たときに、すぐ裏の山が御破裂山であることを知った。多武峰という名前もまた洒落ている。電車であれば明日香とつないで歩くこともできるが、今回は、談山神社の駐車場をベースに周回するルートを歩くことにする。

談山神社の駐車場から少し歩けば神社の入口に着くが、ここはパスして多武峰山頂へと向かう。西大門まで来て左に折れて行くと、鬱蒼とした植林帯に入って、寂しい。それでも、足元に石仏が見られたりして、古くからの生活の痕跡が残る。ポッカリと開けたところが冬野集落で、多武峰山頂は左に折れたところにあった。これほど山頂らしくない山頂も他にない。背の高い銀杏の木が聳えていたのが、わずかなアクセントだ。

冬野集落に出る

冬野集落の背後も山が迫る

至る所に見られる石仏に、古の人々の生き方に思いを巡らす

西大門まで戻って、今度は御破裂山へと登り返す。少しきつい上り坂を経て、車道に出てから再び急坂を登る。曲がりくねった道の先に御破裂山の山頂があった。何とも変わった名前だが、「国家に不祥事があると神山が鳴動した」との由。鳴動だけならいいね、本当に破裂されたらたまらないね、などと下らない冗談を言い合うが、古代人たちはさぞ恐れおののいたことだろう。

藤原鎌足公の墓でお参りし、背後に回りこむと、今回のコース唯一の展望が樹間から広がった。大和三山と二上山が印象的だ。山頂を辞して、下っていく。中大兄皇子と藤原鎌足公が大化の改新の秘策を練ったとされて談山を経由。そこから小さな沢沿いにわずかに下れば、談山神社の境内に出た。

参拝客でごった返す中、紅葉や十三重の塔をカメラに収めながら、境内を歩く。期待した陽射しが戻ってこないのは残念だが、天候ばかりは如何ともし難い。神社を出て、露店で買い物をして、駐車場の車に戻った。

御破裂山の由来

耳成山と遠くに生駒山

談山の由来

談山神社に下りて来る

境内は紅葉の盛りだ

朱色の神社の建物

十三重の塔と紅葉

時間はまだ十分にある。そこで、以前にも行ったことのある室生寺を再訪する。境内と周囲の山肌と渓谷が染まっていた。境内にはカエデの赤にイチョウの黄色も混じっていた。弥勒堂や金堂の仏像群もゆっくりと拝んでから、五重塔へと登り、更に今回は長い石段を登り奥ノ院まで行った。今度はシャクナゲの時期に行きたい。

渓谷と山肌が染まっていた

橋を渡り境内へ向かう

カエデに染まる境内

同じく、カエデに染まる境内

イチョウの輝く黄葉

五重塔へ向かう

五重塔を過ぎてなおも行く

杉の大木の横を抜ければ・・・

長い階段の先、奥ノ院へ


秋の里山歩きは、原生林の奥山とは違った魅力がある。今回、当初期待していた晴天ではなかったことが残念だが、自由なコースどりができる点も良い。明日香から歩くのがもっともスタンダードだが、車ではこのようには行かない。その分、室生寺に行くことが出来たし、これはこれで良い。

2009.12.05. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送