御在所岳(1,212m)、2009年4月29日、天候:晴れ

コース:中道登山口−(中道)−朝陽台−御在所山頂−(一ノ谷新道)−中道登山口

快晴の空の下、中道登山道を登って行く

御在所岳を仰ぎながら登る中道、快晴の空の下、展望にも恵まれて最高の山歩きができた。急登にもかかわらず、全くつらさを感じない心地よい山行であった。

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やはり御在所岳といえば鈴鹿の盟主であり、その中でも人気の登路といえば中道であろう。丁度アカヤシオの季節でもある。是非登ってみたいと思い続けていた。

本当は26日(日)に登ろうと思っていた。しかし、前日に低気圧がまとまった雨を降らせ、その低気圧が去って寒気を呼び込んだ。26日は伊賀でも思ったより天気が悪く、東の方角には雲が垂れ込めていた。風も強い。登るのを諦めたが、心配はそれだけではなかった。

ロープウェイの湯ノ山温泉駅を過ぎて登って行き、蔵之助という温泉宿の駐車場に車を停める。登山者が多いのがわかる。我々も歩き始める。路肩は、路駐の車で一杯。快晴の中、絶好の登山日和だ。中道登山口から登り始める。視界が開けると、ロープウェイの支柱をアクセントに、御在所岳の東壁が圧倒的だ。望遠レンズで引き寄せれば、アカヤシオが点々と咲く様子が見て取れる。大丈夫か・・・

Mackeyも過去2回の山行は足慣らし程度だったが、久々の本格的な山行でも足取りは順調だ。やがて樹林帯が途切れがちになり。少しずつ展望が開けてくる。負ばれ石、地蔵岩と過ぎて、南側の鎌ヶ岳も颯爽とした姿を見せている。なおもグイグイと高度を上げていく。キレットの鎖も思ったよりも恐くなく、順調に登る。下界の伊勢平野の展望も開けて、登りにとる分には申し分ない。足元にアカヤシオの花びらを時折見る。やがて、アカヤシオ咲く株が現われた。

逆光気味の光に輝いているその株、だが、やはり疲れているような感じで、花の形の美しさに欠ける。丁度、展望地に着き、一休み。裏道側の展望が開けて、斜面に点々とアカヤシオが見て取れる。しかし、桜が咲いたようなピンク色の姿ではなく、目の前に落ちている花びらや蕾の様子から、ダメージを受けたことが見て取れた。

仰ぎ見る御在所岳

ロープウェイとアカヤシオ

鎌ヶ岳も聳える

地蔵岩から見下ろす

アカヤシオの登場

比較的良く咲き残る株

ベストの株、ベストの花を見つけ出すことはなかなかできず、中には花をすっかり飛ばされた株も見られる。そして、残る蕾も傾いていて相当の強風にやられたことを物語っていた。標高を上げれば上げるほど、ダメージが強かった。聞くところによれば、上部では雪になったとか・・・。仕方ない。これが自然の摂理だから、一歩引いた視線で見ることにしよう。

それでも、足元に点々とショウジョウバカマが咲き、春爛漫の雰囲気の中を登って行く。急登ながら快適なルートだ。上部はまだ芽吹きを迎えていない。まだまだ続くかと思ったが、思いの外早くに山頂の一角に飛び出した。

それまで見上げていたロープウェイはいつの間にか眼下を動き、鎌ヶ岳の鋭鋒も目線の下にある。そして、無数の観光客が歩き回っている。なんとか場所を見つけてお弁当をひろげた。

斜面に点々と咲いていたが・・・

少し引いた視線で見ることにする

ショウジョウバカマも見られた

ロープウェイ下に咲く姿

鎌ヶ岳へ続く稜線

 

 

さて、食後は観光客に混じって山頂まで向かうことにする。ミズバショウ園のミズバショウはこれまた強風でやられていた。しかし、背の低いタテヤマリンドウは美しい姿を見せていた。山上公園を抜けて遊歩道を歩いて行く。山頂の三角点に立ち寄ってから、望湖台に立ち寄る。西に聳える鈴鹿第二の高峰・雨乞岳にかけてはひたすらの自然林。山肌はまだ芽吹き前であった。

まだまだ時間があるし、Mackeyの調子もいいので、歩いて下山する。一ノ谷新道を選んだ。ひたすら樹林帯の中の下りで、期待していたほどには展望がなかった。こちらにもアカヤシオが咲いており、吹きさらしの中道よりは花の付き方がよかった。しかし、ベストの撮影ポイントがなかなか見つからず、タイミングを失ってしまった。

中道登山口の手前で中道と合流し、あとは来た道を下るだけ。舗装道路に出たら、登山者が登ってくる。あれ?今から登るの?どうやらロープウェイで下山して路上駐車している車を回収するために登ってきた模様だ。蔵之助に戻って風呂に入る。風呂上りに”キララポンポン水”を飲む。単なるサイダーだが、懐かしい美味しさを感じた。帰り道、山麓の国道306号を走っていたら、鈴鹿山系のシルエットが美しかった。

タテヤマリンドウ

雨乞岳は芽吹き前

一ノ谷新道より仰ぎ見る

こちらは雲母峰

キララポンポン水


御在所岳の中道を初めて歩いた。展望に恵まれテンポよく登れる、まさに御在所の王道的なルートであると実感した。昨年9月の集中豪雨の影響はここには見られず、素晴らしい山行となった。

その一方で、アカヤシオは少々残念な結果に終わった。あと1週間早く歩いていたら、中腹は綺麗に咲き揃う姿を見ることができたのだが・・・。来年もアカヤシオを見に御在所岳に登りたい。また、中道の展望は素晴らしく、秋の紅葉シーズンにも是非登りたいと思った。

2009.05.17. by TAKASKE

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