鈴鹿峠〜高畑山(773m)、2009年3月11日、天候:曇り一時雪
コース:万人講常夜燈−鈴鹿峠−鏡岩−キレット−高畑山頂(往復)
西方・那須ヶ原山へ続く稜線
(高畑山頂より) |
鈴鹿峠から高畑山までのルートを歩いた。天候は今ひとつで寒かったが、自然林が比較的多く、山頂からの展望は抜群だった。
距離が短く、今後の春の山行へ向けてのトレーニング的な山歩きになったが、陽射しに恵まれた春や秋にもう1度歩いてみたいと思った。
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1月17日に錫杖ヶ岳を歩いて以来の山行。随分と空いてしまった。色々と忙しく、山に行くことなど考えられない状況が続いたが、ようやく一段落した。週間予報を見て、このあたりなら折り合いがつきそうだと、平日に休みをとったのに、国道1号を走っていたら、鈴鹿トンネルに近づくにつれて時雨れてきた。今年は例年よりも早い春の訪れとなっているが、この日は冬型に逆戻りしていた。
鈴鹿トンネルを抜けて、少々迷ったが、国道1号から脇道に入った。万人講常夜燈という史跡のある公園の隅に車を止めた。今日は一人の山行で、曇り空の中、歩き始める。茶畑が広がり、その先の植林に入ったところが鈴鹿峠。ここから少し歩けば鏡岩で、トンネルの亀山側の入口を見下ろす。鈴鹿峠は山賊伝説で有名だが、確かにそんな雰囲気を漂わせる場所であった。
少し急な登りが続くとすぐに自然林になって、左右はアセビの木が立ち並ぶ。なおもグイグイと登り続けると、やがて自然林もあちこちに切れ間が出てきて、展望もそこそこ効く。フィックスロープを過ぎれば、緩やかに上り下りの続く稜線が続いた。小雪も時折舞う中を歩き続ければ、高畑山の山頂に着いた。
周囲は遮るもののない、抜群の展望である。しかし、鈴鹿峠を挟んだ奥に続く、鈴鹿山脈の主稜線は、高度を上げるに従い雪雲を被っているのがよくわかる。風も強く、展望を愉しみながらとはとてもいかない状態で、木陰で食事を摂った。
東側の主稜線は雪雲に覆われるも、西側には那須ヶ原山を目立たせた、鈴鹿山脈末端の稜線が連なっている。標高の割に高度感を持ち、なかなかいい山容だと思う。山肌に見える常緑樹はすべてアセビなのだろうか。あと半月もすれば、花盛りの斜面となるのだろうが、ここから先は少しスリルがあるようだ。
北側には眼下を新名神が走り、その奥には琵琶湖がうっすらと見えるものの、くっきりと言うわけにはいかない。晴れていれば、ブルーに染まる湖面を見ることができるのだろうか。一瞬、雲が薄くなって陽射しを感じたが、すぐに冷たい風が吹き付けて、チラチラ舞っていた雪も強くなってきた。撮影もそこそこに山頂を後にする。
下りは来た道をひたすら戻る。一人で歩いているので、何も考えずにただただ下る。寒いし、早く車に戻りたい。そして、1時間余りで鈴鹿峠に戻ってきた。茶畑の中を歩いて、万人講常夜燈に戻った。江戸時代に焚かれた常夜燈は高さが5.5mほど。なかなか立派だ。峠越えの旅人にとって、この常夜燈が焚かれているのは心強かったに違いない。結局最後まで、晴れることなく山行は終わった。
アセビの茂る登路 |
明星ヶ岳 |
尾根道の行く手に高畑山 |
曇り空の山頂 |
鈴鹿主脈には雪雲がかかる |
荒々しさものぞく山体 |
鈴鹿峠付近に広がる茶畑 |
万人講常夜燈 |
展望と自然林が楽しめる手軽な山を目指したが、天候が悪かったのが残念だ。もし天候がよければ、鈴鹿山脈の全貌がわかったのだろう。寒々とした平日、出会ったのはたった一人。今度はMackeyを連れて天気のよい日に是非歩いてみたいものだ。
しかし、2ヶ月ぶりの山行。体力はガタ落ちだ。Mackeyともども、春の花山行はリハビリのシリーズになるのだろうか。少し楽な山を中心に歩くことを計画しよう・・・
2009.03.20. by TAKASKE
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