高旗山(710m)、2008年12月7日、天候:晴

コース:御斉峠−高旗山−御斉峠

鎌ヶ岳と御在所岳を見渡せた!

伊賀と甲賀の国境に聳える高旗山に登った。山頂からは伊賀盆地の広がりと、鈴鹿連山や大和高原を見渡すことができた。身近な場所に手軽に登れる山を知って、大満足だった。

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伊賀盆地は四方を山に囲まれた典型的な盆地だ。東は錫杖ヶ岳から霊山そして青山高原へと続く布引山地、西は奈良盆地との間に懐深く連なる大和高原、南は少し距離を置いてゴツゴツとピークをもたげる室生火山群の山々、そして、北は伊賀盆地に迫るように連なる甲賀との国境の山々だ。木津川の北を縁取るこの山なみは、以前から気になる存在でありながら、登山情報が少なくまた積極的に登ることを考えていなかった。

前月に実家の両親が観光にやってきたとき、伊賀の郷土史に触れる機会があったことから、にわかに興味を持つようになった。この日は昼過ぎから用事があったので、丁度よい機会にと、登ることにした。

御斉峠までは曲がりくねった急坂を登っていく。山麓では最後の紅葉が見られるも、登っていくうちに冬枯れの様相だ。結構な交通量で、カーブの向こうから突如現れる対向車に気を遣う。やがて急斜面をトラバース気味に道が続き、工事現場を過ぎれば御斉峠へ。ここは、徳川家康が本能寺の変のときに追っ手から逃れるために密かに峠を越えたという、「伊賀越え」で知られている。よくもこんなに屏風のような峠を下ったものだ。

多羅尾のゴルフ場入口付近の駐車スペースに車を停めて登りはじめる。行きは工事現場まで戻って階段ルートを登る。雑木林を行けばゴルフ場側からの合流に出て、緩やかに登り、最後に急斜面を詰めて山頂に出た。要した時間は35分程度。しかし、山頂からの眺めは予想外に素晴らしかった。

目の前に広がるのは伊賀盆地。所々に木津川が光を反射させていた。東側の切り開きの向こうには御在所岳と鎌ヶ岳の見事な鈴鹿山脈が認識できた。錫杖ヶ岳も認められた。南の方角には青山高原と遠く室生火山群が、西には大和高原の低い連なりと、その向こうに金剛・葛城の山系と思しき稜線が頭をのぞかせていた。いや、なかなかの展望である。北側の琵琶湖は残念ながら見えなかった。

さて、展望の話はここまでとして、山頂にいた一人の60代とみられるおじさんが、親しげに話し掛けてくる。話をしているうちに、どんどんと乗ってきて、まさに機関銃のように話し続ける。延々と話すこと1時間、ようやく一段落しかけたところで、用事もあるので失礼することができた。日が暮れるまで話し続けるかのような勢いだった^^;

下りはゴルフ場の方をショートカットして、御斉峠に戻った。晩秋には伊賀盆地は濃霧に包まれるが、御斉峠からは雲海が見られるという。これからの季節はどうかな?と思ったが、機会があれば、朝登りたいと思った。

御斉峠から西の方角を見る

高旗山頂の様子(東の方角)

錫杖ヶ岳方面

広大な伊賀盆地を見渡す

山頂近くはすっかり落葉している


日頃、住んでいる家からも見える山なみであったが、初めて登ってみて展望の素晴らしさに大満足だった。これほど素晴らしい展望の山が身近に存在しているとは思ってもみなかった。暑い時期は難しいけど、晩秋から春にかけては気持ちのよい低山ハイクが楽しめそうだ。今回は御斉峠からのピストンであったが、もう少し下から登ってもよさそうだ。

2008.12.23. by TAKASKE

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