武奈ヶ岳、2008年10月13日、天候:晴

コース:坊村−御殿山−ワサビ峠−武奈ヶ岳山頂(往復)

染まり始めた山肌と武奈ヶ岳山頂を望む

関西の山仲間からのお誘いで、武奈ヶ岳に登った。この季節にしては暑いくらいの陽気だったが、西南稜は染まり始めており、楽しい秋の山歩きができた。所々に咲くリンドウやトリカブト、そしてセンブリなどの秋の花々が彩りを添えてくれた。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


武奈ヶ岳に登るのは3年ぶり3回目。関西に来た初年度に2度登って以来のことで、関西の山としては比較的メジャーな存在であった山は、言ってみれば「卒業」したつもりだった。関西の山仲間からのお誘いがなかったら、もしかしたら二度と登らなかったかもしれない。

坊村に着いたときこそ、ひんやりとした空気に包まれていたが、御殿山へ向けての急登で一気に汗が出てくる。3年前には大したことないと思っていた登りがつらい。コンロを携帯しているせいもあるが、脚力が大きく落ちていることを実感する。同行のぶんちゃん、まむさんから離されてしまう。

ようやく自然林まで詰めてきて、爽やかな樹林帯になる。紅葉の時期の美しさを連想させる。さらに登れば樹林帯が途切れて、トリカブトの残り花があちこちに見られた。紫色の花びらとみられるのは”がく”で、その脇に種子ができていた。さらに登れば御殿山で、ここで行く手の西南稜が見渡せるのはよく憶えていた。

西南稜を行けば、足元にセンブリの花が所々に見られる。咲き始めだが、紫色のつぼみがいい雰囲気だ。紫色のリンドウもポツポツと現れて、途端にぶんちゃん、まむさんの足が止まった。写真を撮っては武奈ヶ岳の山頂目指して歩く繰り返し。ススキの穂が揺れる稜線が実に気持ちいい。ここまで来れば、一登りで武奈ヶ岳の山頂に着いた。琵琶湖もうっすらとではあるが見ることができた。眼下には、染まり始めた樹林帯にアシウスギの尖った形が浮かび上がっていた。

食事をして、暫し山頂で写真を撮ってから、西南稜を下り始める。リンドウやセンブリが足元に点々と咲く道は気持ちがいい。右側には京都北山の連なりが、そして右前方には大阪に住んでいたときに目にしていた京都の愛宕山が認められた。ワサビ峠まで一旦下って御殿山に登り返し、そこから一気の下りが始まる。

この時期にしては暑い中、比較的急な下りが続く。御殿山コースを下りにとるのは初めてだが、かなり癖のある足元で、気を遣う。岩屑やぬかるみで足を取られる。植林帯に入れば九十九折れの急坂で、運動不足は足に応えた。ぶんちゃん、まむさんからは離されてしまう。谷間の鯖街道(国道367号線)を行き交う車の音が響く中を下り続けて、坊村に下り立ったときには膝が笑っていた。コースがきついというよりは、下半身が弱っていることを痛切に感じてしまった秋の一日となった。

御殿山コースの樹林帯

トリカブトの名残り

トリカブトの名残り

足元に咲くセンブリ

センブリをもう1枚

アキノキリンソウ?

西南稜を行く

足元に点々と咲くリンドウ

琵琶湖方面を望む
(うっすらと対岸の山が見えた)

京都北山の山なみ

南西方向
(奥にうっすらと愛宕山)

振り返る武奈ヶ岳の西斜面


爽やかな、というにはやや暑かったものの、久々の武奈ヶ岳は山仲間との楽しい稜線歩きになった。天候も多少雲がかかる程度の晴れで、秋の花とススキの稜線、うっすらと染まり始めた斜面、そして山なみの景色、と見所満載であった。比較的手軽な山歩きだと思っていた武奈ヶ岳が、きつく感じられたのは大きな誤算。こんなに体力が落ちていたとは・・・もう少し頻繁に山を歩くか、生活習慣の中で運動量を増やすことを真剣に考える必要性を感じてしまった。

2008.10.31. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送