鈴鹿山脈・国見岳(1,171m)、2008年05月18日、天候:晴のち曇

コース:朝明渓谷−腰越峠−ハライド−腰越峠−国見岳−根ノ平峠−朝明渓谷

ハライドから新緑の山肌を御在所岳を望む

新緑に彩られる初夏に鈴鹿山脈の国見岳を歩いた。久々にアップダウンのある山歩きとなったが、新緑の中、イワカガミの咲き乱れる自然林のルートは好ましく、歩くほどに鈴鹿の魅力を認識した。


朝明渓谷は車でにぎわっていたが広い駐車場はまだまだスペースがある。誘導されるがままに車を止めて出発。凛とした空気の中、谷間に響く沢音に期待が高まる。腰越谷に入り堰堤を一つ一つ越えながら、素直に登っていく。所々にヤマツツジが咲き、足元にはイワカガミが現われた。

ひたすら沢沿いの道を素直に登り続ける。振り返ると釈迦ヶ岳が聳えている。樹林帯に入ればそこは新緑のシャワーだ。足元のイワカガミは数を増してきた。花も可愛いが、光沢のある黄緑色の葉が印象的。沢を離れてきたところで、斜面を駆ける動物に遭遇。カモシカだった。斜面を登り続けると、やがて腰越峠に出た。

見渡す山の斜面は新緑に輝いていた。どこまでも眩しい自然林の斜面である。ここで目と鼻の先にあるハライドというピークを目指す。どんどん展望は広がり、鈴鹿の山なみが目の前に展開する。腰越峠を挟んで反対側のピーク、その左に国見岳、そのさらに左奥に主峰の御在所岳が認識できた。藤内壁は逆光に包まれ、光と影のコントラストを描いていた。

沢沿いは自然林から始まる

所々にヤマツツジが彩りを添える

腰越沢から振り返る釈迦ヶ岳

仰ぐ新緑の山肌

降り注ぐ光と新緑シャワー

カモシカが現われた

足元にイワカガミが増えてくる

ただ今、満開状態

新緑の山肌が眩しい

腰越峠に登り着いた

御在所岳と藤内壁を望む

一旦腰越峠に下って国見岳へ向けて登り返す。新緑の山肌が覆いかぶさるように迫ってくる中、急登を登りはじめる。足元にはイワカガミに加えてタテヤマリンドウが所々に見られた。ホンシャクナゲもポツポツと見られた。

急登をぐいぐいと高度を上げていくと、陽射しが翳って、ガスがかかってきた。5枚の葉からシロヤシオの木が多いことを認識するが、花は余り咲いていない。今年は外れ年なのだろうか。

ガスが流れる中、傾斜が緩んでくると、主稜線に出た。ここからは小刻みなアップダウンを繰り返しながら国見岳へと向かう。一部でアカヤシオが咲き残っていた。国見岳山頂はガスの中、展望は期待できず、食事をとってすぐに出発した。再び、腰越峠からの合流まで戻ってキノコ岩に立ち寄った。ガスに包まれながらも、新緑の斜面が見渡せた。

そこから根ノ平峠まで徐々に高度を落としていくと、再びイワカガミの群落が現われた。高度を落として行けば、広々とした根ノ平峠。そこから朝明渓谷へと下山に入る。これでもかとイワカガミの群落が続く。薄暗いのと飽きたのとで、写真はパスしていると、白花を発見。白花といっても中心部が淡いピンク色で、このあたりは色の濃淡のバリエーションが豊かだ。

沢沿いの道を下れば、やがて堰堤が現われて、舗装道路に出た。あとは朝明渓谷の駐車場まで歩くのみ。Mackey曰く、「鈴鹿の上高地」だそうだが、規模は全然違うが、確かに上高地の片鱗は見られる。そして、斜面には至るところに藤の花が見られた。

タテヤマリンドウ

シャクナゲも登場した

シロヤシオはわずか

キノコ岩

再びイワカガミが現われる

根ノ平峠

白いイワカガミまで登場した

藤が咲き残っていた


初夏の新緑と花々に彩られた山行だった。1,000mをわずかに超えた程度の低山ではあるが、自然度が高く、また小刻みなアップダウンもあって、鈴鹿の魅力を満喫した。ヒルが出現する前、もう一度登っておきたかった鈴鹿だが、期待通りであった。シロヤシオが不作であったことだけが残念だったが・・・

今度は2週間前の時期、アカヤシオと芽吹きを見に登ってみたい。また、もう少し身体を慣らして、今度は釈迦ヶ岳にも登ってみたい。なぜなら、今回は当初、釈迦ヶ岳を目指していたから。

2008.06.15. by TAKASKE

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