石鎚山(1,974m)、2008年05月04日、天候:晴のち曇

ルート:ロープウェイ山頂駅−成就社−一軒茶屋−夜明峠−弥山山頂(往復)

弥山の山頂から天狗岳を望む

今年のゴールデンウィークは、四国旅行を楽しんだ。四国のみならず西日本最高峰でもある石鎚山の雄姿は、写真でも拝見していたが、是非とも登りたい山であった。

折りしもアケボノツツジの季節に重なり、見事なブナの樹林帯にも出会うことができて、満足のいく山行となった。頂上直下の鎖場には久々にスリルを味わった。


成就社にお参りしてから本格的な登山道に入る。このあたりまでは観光客の姿が普通に見られた。
成就社を過ぎると、原生林に入り、雰囲気が一変する。見事なブナが林立していた。
仰ぎ見る石鎚山ははるか先。残雪が光っている。午前中は天気もよい。
足元には数多くのスミレが咲いていた。これは、ニオイタチツボスミレ。カメラを構えたMackeyが香りに気付く。芳香が漂っていた。
八丁を過ぎて登りが始まれば、アケボノツツジの咲く一帯に出る。周囲は華やかな雰囲気となる。
登りが急になってくる。やがて現われる試し鎖パスし、前社森を巻く。休憩した一軒茶屋から、瓶ヶ森を望む。
一軒茶屋からは傾斜が緩み、やがて下り坂になる。弥山がぐっと近づく。夜明峠からは弥山に向けての登りが始まる。
三の鎖を登る私。二の鎖は足がかりが乏しく、恐怖を感じた。緊張した時間帯はもうすぐ終わり。弥山頂上は間近である。
弥山はごった返していた。弥山から望む、切り立つ天狗岳の岩場。さぞかし高度感満点であろう。
瓶ヶ森の姿は常に視界に入っていた。山頂からの眺めは格別で、高度感満点だ。遠望が利かなかったのはやや残念だ。
二ノ森、堂ヶ森方面に連なる峰々。まさに四国の屋根の風格である。我々は、弥山で引き返すことにする。
帰路は巻き道経由。鎖場を振り返ると、登っている人がまだ大勢いた。
あんなに切り立った鎖場をよくも登れたものだ。誤って足を滑らせたら、あの世行きだっただろう・・・
足元にショウジョウバカマが見られた。平地から1,500m超まで、極めて分布範囲の広い植物だ。
空は完全に曇ってしまった。斜面に咲くのはコブシかタムシバか、見分けが今ひとつ定かでない。
再びアケボノツツジの咲く辺りを歩く。遠くの山肌にも点々と咲いていて、見事であった。
行きにもシャッターを押したが、帰りも何度もシャッターを押した。
ニオイタチツボスミレをもう一度。この時間でもまだ、山頂に向かう人たちがいた。小屋泊まりだろうか?
八丁を過ぎて登りに差し掛かる。ブナの大木が続けば、成就社は近い。

思ったよりも体力的に疲れたが、それだけに充実した山行となった。山頂からの展望は見事であり、山頂に至るプロセスもまた、素晴らしいものがあった。深いブナの樹林帯や今を盛りと咲くアケボノツツジには心が洗われた。

バリエーションルートも豊富にあるようだ。四国に住んでいたら、繰り返し登る山になるものと思われる。標高が近い大峰の山々が”深さ”を特徴としているなら、石鎚山周辺は”雄大さ”を感じさせるものがあった。

2008.05.25. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送