伊賀霊山(766m)、2008年01月14日、天候:晴

コース:霊山寺−霊山山頂−霊山寺

霊山山頂より伊賀盆地の展望

2008年の初山行に伊賀盆地の東にそびえる霊山という山に登ってきた。往復2時間半のトレーニングに手頃な山で、山頂からの展望も素晴らしかった。伊賀盆地周辺の地形も手に取るようにわかった。

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伊賀盆地の東側に特徴的な山が3つある。一つは青山高原で風力発電施設が林立する台地状の山、そして左奥には鋸状の稜線を連ねる錫杖ヶ岳がある。そして両山の間にあるのがこの霊山という山で、佐那具から柘植のあたりから見ると存在感をもって迫ってくる。また、これら3つの山は布引山地と総称されていて、伊賀と伊勢を隔てるだけでなく、大阪湾と伊勢湾の分水嶺にもなっている。

さて、霊山という名前は全国至るところにあるので、ここではタイトルを便宜的に「伊賀霊山」とすることにした。霊山は登山ルートも多く、地元の小学校の遠足でよく登られているそうだ。
歴史的には、平安時代初期の天台宗の開祖・最澄が開いた霊山寺に由来する。最盛期には山全体が霊山寺として大伽藍が形成されていたというが、戦国時代末期に織田信長の伊賀攻めで寺院は焼失、その後霊山寺は中腹に再建されたそうである。

さて、この霊山寺の駐車場に車を停めて出発する。登山道の道端にはお地蔵さんが至るところにある。いい雰囲気だが、両側は藪っぽい感じ。植林と笹薮の中を登山道が続き、時々短い急登を交えて歩きやすい。高度を上げてくると、両側は藪からスッキリとした自然林に変わってきて、アセビの木が目立ってきた。六体のお地蔵様が彫られた一枚の石を過ぎれば、陽射しが降り注ぐ道となり、山頂が近いことを感じる。

東海自然歩道と合流すれば山頂まではあとわずか。最後に長い階段を登って山頂に立った。

登山口の霊山寺

六地蔵

青空の下、山頂へ

東海自然歩道を山頂へ向かう

 

山頂一帯は明るい

陽射しの降り注ぐ山頂は明るかった。東側は裾野が伊勢の平野へと伸びて、その奥に伊勢湾が望める。南側は広大な青山高原が聳えて、よく見れば風車も認識できた。西側は足元から広大な伊賀盆地が広がり、北に目を転ずれば建設中の第二名神高速とその奥に琵琶湖が認識できた。ちょうど、ポッカリと山の連なりがそこだけ高度を落としていた。残念なのは北東方向。最も期待していた鈴鹿の連山は、手前の木立に遮られて辛うじて見えた程度であった。鉄塔が建っているが、立入禁止であった。強引にフェンスを乗り越えれば、警備会社が駆けつけてしまうだろう・・・

粘着的に話しかけてくるおじさんがいた。風が吹いて寒いし、相槌を打つのもいい加減に疲れて、タイミングを見て下山にかかる。あとはひたすら登ってきたルートを下るだけ。歩き難い場所もなく、45分ほどで登山口の霊山寺に下山した。

東側、伊勢湾の展望

鈴鹿山脈は辛うじて見えた

第二名神の奥に琵琶湖が・・・

南側に広がる青山高原


2008年の初山行はかなり手軽な地元の山からとなった。展望も素晴らしく、芽吹きの時期もよさそうである。伊賀盆地周囲の地形が手に取るようにわかったのは大きな収穫だ。まさか、琵琶湖が見えるなんて思わなかった。琵琶湖から亀山へと抜ける雪雲の通り道があることも、これで合点がいった。逆に残念だったのは鈴鹿山脈が木立に隠されていたことか。次は、錫杖ヶ岳にも登ってみたい。

2008.02.04. by TAKASKE

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