春日山原始林、2007年12月01日、天候:晴

コース:春日大社−若草山−(春日山周遊道路)−鶯の滝−(春日山周遊道路)−石窟仏−首切り地蔵−(滝坂道)−高畑

鬱蒼とした原始林、紅葉を見上げる

春日山原始林を歩いた。大木のカエデが紅葉で染まり、また鬱蒼とした懐深い樹林が続いた。古代から中世にかけての歴史の跡も随所に見られて、思いを馳せることができた。

このレポートは、2年前に歩いたときの写真と記憶をもとに、2009年秋に再現したものである。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


高畑の民間駐車場に車を停めて、まずは春日大社へ。お参りを済ませたら、背後の春日山原始林に分け入る。晴天の中、ステンドグラスのように赤、黄、緑の光が降り注ぐ。中でもカエデの赤が映える。しかも、古代より保存されてきた原始林だけあって、大木ぞろいだ。

高度を上げて回り込めば若草山の山頂へ。鹿がそこかしこにいる林を抜ければ、目の前に奈良盆地がパッと開ける。一度見てみたかった光景だ。そして青空の下、眼下や背後の紅葉がまた見事だった。

先を急ぐことにする。再び原始林に分け入る。春日山周遊道路の料金所を抜ければ、ここからは通行止めのエリアになるという。鬱蒼とした樹林帯の懐に入れば、すぐ近くの街の喧騒とは完全なる別世界が展開する。舗装道路さえなければ、最早、深山の中にいる。

同じような景色が展開し、少々息苦しく感じた頃に、車道を外れて山道に入り鶯の滝に出る。水量は少ないが、趣がある滝だ。そこからステップがついた石畳の坂道を登るが、降り積もるカエデの紅葉がまたいい。再び車道に出て、世界遺産の碑を過ぎてなおも行く。

石窟仏まで来て車道を外れる。ここからは柳生街道の滝坂道。荒木又右衛門が試し切りをしたという「首切り地蔵」は思いの外大きい。沢沿いの道に朝日観音、夕日観音が現われ、日が傾いてきたせいか薄暗くなってきた。ロングランで足がかなり疲れてきた。もういい加減に終わらないかと思った頃、樹林が途切れた。そのまま歩けばやがて住宅地に出て、高畑の駐車場に戻った。

スタートは春日大社から

鮮やかな彩色が展開する

鬱蒼とした先に真紅の光

見上げる紅葉

鹿の多い若草山への道

若草山の山頂に立つ

背後の山なみも染まっていた

鶯の滝

紅葉敷き詰める石畳道

春日山周遊道路を行く

首切り地蔵

首切り地蔵


2年前の晩秋に歩いた春日山原始林、当初は山行記録として取り上げなかったが、写真を眺めていたら、その紅葉の鮮やかさがよみがえってきた。ちょっとした散歩のつもりが、かなりのロングランのハイキングコースになった。今回、こうして山行記録を付け加えることができた。その資格は十分にある。

2009.11.16. by TAKASKE

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