木曽御嶽(3,067m)、2007年9月9日、天候:曇

コース:田の原−八合目−王滝頂上−剣ヶ峰(往復)

雄大な斜面を振り返る。

そのとき一瞬、雲が切れた・・・

立派な山容の木曽御嶽は、憧れの山。初秋の3,000mの山頂に立ったが、霧に包まれて展望には恵まれなかった。いつしか再び訪れる日まで・・・

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王滝村の中心に近い宿を5時半前に出る。御嶽の山体を車で登っていく。中央アルプス方面から朝陽が差し込んできたが、やがて上の方から雲が下りてきた。田の原に着けば、山頂は雲に覆われて、雲が西から東へと流れていた。スタート時から憂鬱な気分だ。

樹林帯はすぐに抜けて八合目。徐々に傾斜がついていく中を、如何にも火山らしい素直な登りが続く。風が強く、レインスーツを身に着けて登る。あたりは濃密なハイマツ帯で、登山道の脇にはミヤマアキノキリンソウだけが点々と咲いていた。傾斜がきつくなると、脚力の落ちた足が重くなってきた。

時折雲が薄くなり陽射しが出ることもあるが、すぐにかげって、ガスに覆われたりする。そんな中、王滝頂上へ着く。神社を抜ければ、硫黄の臭いが鼻につく中、荒涼とした登山道が続く。やがて頂上山荘が見えてきて、階段を重い足取りで登り切れば、剣ヶ峰に着いた。

強風に身をすくめて、10分ほど休んでいると、時折陽射しが現われるも、雲が取り払われることはなく、来た道を下山にかかる。八丁ダルミのあたりで一瞬雲が切れかけたが、再び雲が流れてきて、それ以上晴れることはなかった。

人気の山だけあって、後から後から人が登ってきた。こちらは淡々と下って、膝が笑い始めたころ八合目を過ぎて、13時頃に田の原に下山した。車に乗り込むや否や、雨が降ってきた。

朝陽と中央アルプス

御嶽山頂にて

八丁ダルミを下る

時折明るくなって晴れ間が出た

八丁ダルミ「まごころの塔」

王滝口に掲げられた概念図

フシグロセンノウ


快晴の好展望を期待して登りに行ったが、天候が今ひとつだったのは残念だった。下山後は、王滝温泉「大滝の湯」へ。これがダートの林道を2kmほど行った先にある秘湯で、なんでも長野県西部地震(1984年)により湧き出した温泉だそうだ。なかなか素晴らしい湯だった。その後、そば処「さくら」で蕎麦を食べた。これも美味。帰りには道の駅にも立ち寄って、特産品を買った。山麓の雰囲気も素晴らしかっただけに、山の天候さえよければ、快心の山行となったに違いない。今度は、快晴が約束されたような日を選んで登りたい。

2007.10.18. by TAKASKE

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