台高・木梶三滝、2007年9月1日、天候:晴ときどき曇

落差40m、豪快に流れ落ちる白滝

「山と渓谷」の8月号に記載されていた、台高・高見山の東側にある木梶三滝に、トレーニングを兼ねて涼を求めに行った。コンパクトに魅力が詰まっていて、アップダウンもあり、適度な運動になった。

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午後3時になろうとしている時間だった。思い立って目指した木梶三滝。しかも途中で寄り道をしていたら、こんな時間だ。

夏の終わり、残暑の中、登山口の駐車場で車を停めると、ミンミンゼミの大合唱だ。東京にいたときには普通に聞かれたセミも、関西では山でしか聞けない。

比較的新しい指導標に従って、まずは不動滝、女滝方面を目指す。ザラザラで滑りやすい足元を気にしながらズンズン下って、谷底へ。最初が下りというのも風変わりだ。一番緊張すると思っていた渡渉点には意外にも橋が架けられていた。ホッとするとともに少々拍子抜けした。

不動滝は右岸を上流へ行けば、岩陰にヒッソリと見ることができた。さらに一段登り、流れを渡り返す。長瀞のような変成岩がゴロゴロする薄暗い谷を100mほど歩けば、ポッカリと天窓が開くような空の下、女滝が名前とは裏腹に豪快に降り注いでいた。

地図上では白滝はすぐ近くだが、周囲は崖に囲まれており、一旦引き返す。橋の架かった渡渉点を渡り、来た道を今度はズンズンと登る。急登で、あっという間に汗が噴き出した。やっと分岐点まで戻り、ここから白滝を目指した。

すぐに白滝が望まれ、細い道をロープにつかまりながら下っていくと、目の前を豪快に、そして優美に落ちる白滝が目の前に現われる。落差40m、とてもいい雰囲気だ。斜面にはカエデの木も見られ、紅葉の時期に来るのも格別だろう。

来た道を戻って、分岐点からは駐車場に戻る。ここから高見トンネルを走る国道166号線まで出て、奥香肌峡温泉へ。ブナ林の美しい迷岳の登山口にある温泉で、またお世話になることもあるだろう。ここのホテルで買った刺身蒟蒻が美味だった。すっかり暗くなった中、国道166号から名阪国道を経て、伊賀に戻った。

木梶三滝のルート案内図

女滝ルートの最初の渡渉点
(橋が架けられていた)

谷間の道を女滝目指す

女滝

白滝を見上げる

豪快に降り注ぐ白滝の滝壺


夏の終わりのひととき、ほんのちょっぴりではあったが、涼を感じることができた。今回は余りにも遅い出発だったが、魅力がコンパクトに詰まった渓谷美を独り占めできた。紅葉の時期、新緑の時期とまた訪れてみたい場所である。いずれ訪れてみたい迷岳と合わせてもよいかもしれない。台高北部は複雑に入り組んだ地形と、ブナをはじめとする自然林が魅力で、まだまだ、未知のエリアがたくさんある。近くに住んでいる今だからこそ、これからも通いたい。

2007.09.16. by TAKASKE

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