百里ヶ岳(931m)、2007年4月29日、天候:快晴

コース:小入谷越−シチクレ峠−根来坂分岐−百里ヶ岳山頂−根来坂分岐−根来坂峠−小入谷−小入谷越

芽吹きを迎えた百里ヶ岳稜線のブナ林

若狭エリアにあって、名前にあこがれていた山に登った。快晴の中、芽吹きを迎えた尾根上のブナ林と、足元に咲くイワカガミをはじめとする花々を十二分に愉しんだ。

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ようやく車を購入した。京都北山から若狭エリアにかけては、公共交通機関を使うと不便なことこの上ない。百里が見渡せるという素晴らしいネーミングからいつかは行ってみたいと思っていた。ブナも多く見られるという。丁度新緑の頃だろう。

狭い山間の道を抜けて小入谷越の登山口に車を止める。歩き始めると早速イワカガミの群落がお出迎えだ。イカリソウも見られた。登るにつれてブナ林が現われてきた。

イカリソウ

オオイワカガミ

辺りはブナ林になってきた

ブナ林の中を登っていくと、斜度が緩んできて稜線を歩くようになる。所々で展望が得られて、若狭、比良方面の山々が見渡せる。余り特徴的なピークがないため、山座同定はあきらめる。その代わり、快晴の空に、芽吹きを迎えた山の斜面が映える。淡い緑の中に、山桜のピンク色がアクセントとなっていた。

やがて待望の花、イワウチワ(トクワカソウ)が見られるようになる。こちらは、イワカガミのような圧倒的な数ではなく、咲いている所が何ヶ所かある程度だったが、逆光に透き通るような花びらがなんとも言えずにいいものだ。好きな春の花としては、カタクリ、ユキワリソウ(ミスミソウ)とともに3本の指に入る。

稜線上から若狭、比良の展望

斜面に咲く山桜

イワウチワ(トクワカソウ)

根来坂分岐を過ぎれば、山頂へ向けて最後の登りが続く。ここではまだ芽吹き前のブナ林が広がっていた。根曲がりの具合といい、いい感じだ。更に登り続けて百里ヶ岳の山頂に立った。

展望は余り利かず、若狭湾の海岸線はかすかに見えた程度。食事をとって、昼寝をしてから下山にかかる。根来坂分岐を過ぎて、丁度いい芽吹きのブナ林にほれぼれとする。根来坂峠からは鯖街道の道を南下する。新緑が目に眩しいほどであった。

山頂直下のブナ林

タムシバの純白が映える

見事な淡い緑の斜面

ブナの新緑

やがて、車道と登山道が交錯するようになる。イワカガミが目立ってきて、やがて大群落の中を歩くようになる。登山道の両側は足の踏み場もないほどだ。このイワカガミの群落は、小入谷の集落の手前、登山道が尽きるまで続いた。

小入谷の集落は春満開といった様相であった。道路沿いに大きな八重桜の木があって、その木から散った花びらが川面に浮かんでいた。最初から最後まで楽しめた山行であった。

イワカガミの群生

小入谷の道を歩く

桜の花びらを浮かべる川


ブナ林の規模で言えば、同じ若狭にある駒ヶ岳の方が素晴らしいが、快晴の下で花々と新緑に彩られた山行となった。来てよかったと思わせる山だと思った。このエリアは湖西、湖北も含めてこれからも訪れ続けたいと思った。

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