鈴鹿山系・御池岳(1,247m)、2006年11月18日、天候:晴れのち曇り

コース:鞍掛峠駐車場−鞍掛峠−鈴北岳−御池岳−ボタンブチ−御池岳−藤原岳分岐−長命水−鞍掛峠駐車場

参加者:Hgさん、moguさん、まむさん、ぶんちゃん、ユコリン、のんちゃん

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遠く冠雪した白山を望む展望の尾根

紅葉に染まる斜面を見下ろす(ボタンブチより)

関東にいたときに親しくさせて頂いていたHgさんとmoguさんを迎えて、moguさんの関西のネット仲間を合わせたオフ会。前半は展望に恵まれ、後半は紅葉に彩られ、数々の発見もあった楽しい山行となった。背は低いが魅力が凝縮された鈴鹿を再認識した。


またしても直前の予報に振り回されたが、いい方向に向いた天気。彦根駅へと向かう電車の車窓が気になる。野洲を過ぎると鈴鹿の山並みが近づいてきた。快晴の空の下、彦根駅でHgさんとmoguさんと久々の対面。本当に懐かしかった。

ここからまむさん&ヤッホー隊が待つ鞍掛峠へと向かう。Hgさんの車で登っていく。国道306号線が山腹を絡むようになると、斜面の紅葉が鮮やかになってきた。Hgさんは気になるご様子で、ついに車を停めて写真を撮った。3ヶ所で車を停めて写真タイム。紅葉に青空、秋の雲と、なかなかいいバランスだ。鞍掛トンネルを抜けると駐車場が目に入って、moguさんが先着の仲間を見つけて手を振った。

moguさんが全員を紹介し、ヤッホー隊の「気合だ!」の掛け声に戸惑いながら、8人は登り始めた。鞍掛峠へと順調に登っていくと、逆光に輝く紅葉の山肌が美しい。鞍掛峠は思いのほか早く着く。鈴北岳へと方角を変えて登っていく。「よいしょ、よいしょ」と声を発しながら(笑)

やがて木が低くなってくると、葉を落とした木の間から見えたもの・・・それは遥か彼方に輝く雪を抱いた峰々だった。高度を上げるにつれて次々と遠くの峰が姿を現す。目立つのは一番手前に見える白山。そして東の方角には木曽御嶽。そこから左にたどって乗鞍岳、そして槍穂高連峰も見渡せた。御嶽から右には、中央アルプス、そして黒々とした恵那山、恵那山を挟んで左に八ヶ岳、右に南アルプスまで認識できる。また、手前には伊吹山と霊仙山も!まさに、「欲しいままの展望」だ。

鞍掛峠へのアプローチ(R306号)

鞍掛峠への登り道

鈴北岳への登りで広がる展望

伊吹山と霊仙山

槍穂高連峰まで見渡せた!

堂々たる山容の木曽御嶽

鈴北岳へ向けて登り続ける。さっきまで晴れていた空が薄雲に覆われてきた。鈴北岳の山頂に立つと、風が吹き抜けて肌寒くなってきた。しかし、メンバー8人はこの好展望に思い思いに写真を撮っている。

御池岳へ向けて歩き出すと石灰岩台地が広がる。苔が美しい日本庭園が広がっていた。所々に窪地が点在している。苔の緑を除いては枯れ草ばかり。沢状の地形を過ぎて樹林帯を御池岳の山頂へと向かう。木々はすっかり葉を落としているが、春には素晴らしい花々が咲き競う場所となるのだろうか。

登り着いた御池岳の山頂からは、恵那山を目立たせた中央アルプスの峰々、恵那山の奥には八ヶ岳が望まれる。手前には濃尾平野が広がっていた。

日本庭園の平原が広がる

苔が美しい

ヤマハハコの枯れ花

御池岳山頂へと向かう

御池岳山頂から恵那山と八ヶ岳
(手前は木曽川?)

広くない御池岳の山頂を後にして、ボタンブチへと向かう。足元に岩がゴロゴロする樹林帯を抜けると、目の前に草原が広がっていた。重畳たる山並みは、鈴鹿の峰々だ。御在所岳が三つのピークを目立たせている。その右に見えるのは雨乞岳か。右奥に目を転じれば、台高とも大峰とも区別のつかない稜線のシルエットが連なっている。さほど背の高くない鈴鹿山系が、東日本と西日本の展望を分ける存在であることに気づいた。槍穂高や木曽御嶽、そして八ヶ岳に南アルプス・・・まさに、東京にいたときに馴染んだ山岳展望。久々に目にした。

さて、目の前に広がる草原の台地。その台地が尽きるあたりがボタンブチ。そこまで歩くと、目の前を切れ落ちた斜面が見て取れた。深い谷間に落ち込む斜面は紅葉に染まっていた。めったに目にしない光景が広がっていた。ここで昼食をとった。冷たい風が吹き上がるようになる。空は高い雲に覆われて、谷間からはガスも上がってきた。

さて、ここからは下山ルートに入る。まずは御池岳の山頂付近へと戻る。足元にスミレとヤマネコノメソウが狂い咲きしている。暖かすぎる秋のせい?Hgさんが大はしゃぎで這いつくばって写真を撮っていた。

御在所岳を目立たせる鈴鹿の山並み

遠く台高方面

ボタンブチからT字尾根を見下ろす

手を振るのはHgさん

染まる谷間

ヤマネコノメソウの狂い咲き

御池岳の山頂近くまで戻ってから下山路へ。急な下りが続き、一旦ゆるやかになるものの、真ノ谷を一気に下る。藤原岳分岐を過ぎれば一旦尾根を乗り越える。まむさん、Hgさんと僕の3人はあちこちで気になる風景を見つけては写真を撮る。moguさん、ユコリン、のんちゃんはどんどん先へ行ってしまって、我々3人を待つのが少々じれったいみたいだ。(笑)

尾根を越えたあたりから木々が葉をつけるようになってきて、所々に鮮やかな紅葉を見る。前後の間隔がますます離れてしまう。長命水でようやく追いつく。なかなかマイルドな水だと思う。

ここからはいよいよコグルミ谷の核心部。落ち葉が厚く積もる谷筋の道をひたすら下ると、紅葉がますます鮮やかになってきた。完全に陽射しがなくなっているのが残念だ。そして、春も素晴らしい新緑にたくさんの花々が咲き乱れるであろう、素晴らしい雰囲気を感じた。標高差の割に脚に応えたが、大満足のうちに国道306号に下り立った。

moguさん、まむさん、ヤッホー隊とはここでお別れ。ぶんちゃんだけが駐車場へ車を取りに行く。僕とMackeyの2人はHgさんの車で彦根駅まで送ってもらう。駐車場まで登る道から眺める山肌は、まさに紅葉の盛りであった。駐車場に着いてぶんちゃんともお別れ。なんとなくゆっくり話している時間がないまま、あっというまに終わってしまった気もするオフ会。関西の山仲間ができて、嬉しかった。近いうちに続きがある、そんな気がする。

コグルミ谷へ向けて下山する

遠く伊吹山を見ながら尾根を越える

落ち葉敷き詰められる下山路

鮮やかさを増すコグルミ谷

R306号を歩いて鞍掛峠駐車場へ戻る


鈴鹿は僕にとっては10年前の御在所&鎌ヶ岳に登って以来。当時はGWの山行で、春の芽吹きに重なり、爽やかな印象が記憶に残っている。今回、再び訪れてみて、自然林が多く鮮やかな風景を目にすることができて、嬉しかった。そして、日本アルプスや白山の予想外の展望にも恵まれた。春にはたくさんの花々に彩られるという御池岳。来春の山行計画には既に予約が入った。関西の新しい仲間とともに、Hgさん、moguさんも、きっと来てくれるだろう(^^)v

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