湖北・赤坂山〜三国山(876m)、2006年5月21日、天候:晴れ
マキノ高原−赤坂山−明王ノ禿−三国山(往復)
5月の晴れた空の下で咲き誇る花々を期待して出掛けた。
新緑に染まる春の山で数々の花に出会うことができ、イワウチワも残っていて、大満足の花山行となった。
まだ咲き残ってくれてた。。。
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登山口のマキノ高原は春の陽射しが降り注ぎ、山肌は緑色に染まっていて目に眩しい。この5月、雨が多い中にあって、久々の快晴で期待が高まる。
最初は階段まじりのやや急な登りで、ゆっくりと登っていく。サイゴクミツバツツジが現われる。武奈ノ木平のあずまやで一服。そこからは、花々のオンパレードが始まった。
まずはオオイワカガミ。葉が大きいからオオイワカガミ。花の数も多く、所々で群落も現われる。色のバリエーションも広く、白から濃いピンクまで様々だ。やがて、数は少ないがオオバキスミレが咲くようになる。トキワイカリソウも登場。ブナ林に変わってきて、更にどんどん登っていくと、木々の背が低くなってきて、カタクリが現われた。今春はこれが初めてのカタクリ。もう見ることができないとあきらめていたので、うれしいプレゼントだ。
花々を眺めているうちに稜線に出て、笹原を緩やかに登って赤坂山に到着した。至近の三国山をはじめ湖北の山々が本当に緑鮮やかだ。眼下には琵琶湖と田植えの始まったばかりの田園地帯。遠くにうっすらと伊吹山が見えたが、霞みがかっていて白山は期待するべくもない。風が強いが、とにかく開放感あふれる山頂だ。
先を行くことにする。明王ノ禿へ向けて樹林帯とザレ場を抜けていく。イワウチワの葉があちこちに見える。もう遅いかな、と少し寂しい気持ちになりながら進む。明王ノ禿を過ぎて一旦下る。花を落としたばかりのイワウチワがそこかしこに見られた。三国山へ向けて少しずつ標高を上げて行くと、ついにイワウチワの花びらを目にするようになった。残っていてくれた!
花びらを残すイワウチワが増えてくる。日陰の遅くまで雪が残っていたであろうぬかるみの周囲には花をつけた株も多い。三国山分岐から三国山を目指す。高度を上げれば、ブナ林に入って新緑のシャワーの中、イワウチワの群落も多くの場所で花を残していた。最後の踏ん張りといった趣だが、それにしても素晴らしい。最盛期に思いを馳せて、来年も来たいと思った。
来た道を引き返す。黒河越林道は土砂崩れだし、見どころもないというので。赤坂山を抜けて、オオイワカガミの群落を抜けて、マキノ高原に戻ってきた。最後は例によって足に来たが、温泉に浸かってから帰った。
*****
新緑の中、数々の花に彩られた大満足の山行となった。来年は是非、イワウチワの最盛期に訪れたいと思った。
余談だが、この辺りに咲くイワウチワは葉が大きい亜種で、地元では「トクワカソウ」と呼ばれているようだ。ここでは、「イワウチワ」と呼ぶことにした。
陽射し降り注ぐマキノ高原 |
サイゴクミツバツツジ |
オオイワカガミ |
オオイワカガミの群落 |
オオバキスミレ |
カタクリも咲いていた |
ぷいっと横を向く姿も可愛い |
琵琶湖方面 |
緑の三国山と湖北の峰々 |
明王ノ禿を望む |
三国山はブナの新緑 |
イワウチワ(トクワカソウ) |
トキワイカリソウ |
ピンク色に輝くイワウチワ |
所々に群落も残っていた |
三国山頂直下のブナ林 |
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