曽爾高原、2005年11月13日、天候:晴れのち曇り

二本ボソ付近からの展望

曽爾高原。関西に来るまでは知らなかった存在であるが、日帰りハイキングのガイド本の表紙に載っていたのがまさに上の写真である。この不思議な雰囲気にじかに触れてみたいと思った。

***

名張から曽爾高原行きのバスに乗り、終点で下車。歩き始めると晩秋の陽射しが降り注ぐ。少し上の駐車場を過ぎると早くもススキの原が広がってきた。爽やかな雰囲気だ。そして観光客も多い。すり鉢の底にあるようなお亀池から、見上げる稜線を目指して登っていくと、背後には鎧岳、兜岳や屏風岩が独特の景観を見せるようになる。曽爾高原などと合わせて、一帯は室生火山群と呼ばれる死火山のエリアに当たるためだ。一方、稜線からお亀池へと落ち込む斜面は、陽射しを浴びて銀色に輝いていた。

さて、亀山峠に着くと我々を待っていたのは、友人A氏夫妻。我々より数年早く東京から大阪に移住した友人である。山の上で会おうと決めていたが、こんな所で会うのも不思議な気がする。二本ボソの手前まで登っていくと、南側の眺望がぐんぐん開けてくる。古光山の奥に台高山脈の北の主峰・高見山がはっきりと認識された。感動した。東側には室生火山群のひとつである大洞山と、低い山のうねりを見てとることができた。眼下に広がるお亀池は箱庭のよう。

しばしの休憩をとってから下る。いつしか曇り空になってしまった。お亀池の周りを半周して、駐車場へ。友人夫婦の車にお世話になる。すぐ近くの温泉は狂ったように混雑しているためパスした。大阪市内に戻って、打ち上げは鶴橋に出て焼肉。楽しい一日であった。

青空に輝くススキ

ススキが広がる向こうの山なみ

室生火山群を眺望する

光る斜面

斜面の向こうに古光山が見える

東側にそびえる大洞山

古光山の奥に高見山

ノコンギク

リンドウ

***

関西エリアでありながら、まったく異なる雰囲気を醸していた。ススキの広がりは、まさに期待通りの素晴らしさであった。観光地っぽいところが勿体ないが、来年の秋になったら、また来てしまいそう。
そして、遠くに認めたもの、台高山脈の北の主峰・高見山のピラミダルな姿。必ずやそのピークにも足をのばしたい。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送