能勢妙見山(660m)、2005年04月30日、天候:晴

能勢妙見山のブナ林

 

関西の春、低山歩きをするために探していたところ、「ブナ」の2文字が飛び込んできた。こんな低山にブナが生育しているのかと思い、興味が出てきたので足を向ける。

阪急、能勢電鉄と乗り継いで妙見口駅を下りる。初谷コースへと歩き出すとのどかな田園風景が広がる。奥武蔵を連想させる。レンゲの赤紫が鮮やかだ。それにしても、気温がぐんぐんと上昇しているのがわかる。つい1ヶ月半前には雪が舞っていたのにこの変わりよう。4月末にして気温が25℃を超えたりして、このところの春は温暖化の影響が顕著だ。

初谷コースの歩き始めには、シャガの花が今を盛りと咲いていた。最初はダートの車道が続き、やがて山道に入れば沢を何度も渡り返す。ユリワサビの小さな白い花が群落となって続く。谷沿いは自然林が多く、沢音の心地よさで暑さが紛れた。

沢を詰めたところに舗装道路が現われるのが興ざめで、そこから一登りで能勢妙見の山頂に着いた。視界が開けたけど、春霞みというか暑さのせいで水蒸気が立ち昇るためだろうか、近隣のピークしか望めなかった。

噂のブナ林は、山頂の北面にあった。ブナ林の広さで言うならまさに「猫の額」。しかし、かなり見事な大木が競うように伸びていた。これは驚くべきことだ。ブナ林といえば、根雪になるような山にあるものと思っていた。こんな低い標高で根雪になることなど考えられない。多分、今より気候が寒かった江戸時代に形成されたものが残っているのだろう。

さて、山頂を後にする。駐車場を抜けて「稜線展望コース」を下る。最初のうちは冴えない植林帯も、やがて好ましい自然林が展開するようになる。時折のぞく展望もいいアクセント。この暑ささえなければ・・・下るほどに気温は上昇し、下山後の田舎道はバテバテの状態で歩いた。妙見口駅前の売店でアイスを食べて、ビールを飲んだ。この日、大阪の気温は4月の観測史上最高、30.7℃を記録したそうだ。

シャガの花が咲く 初谷コースを行く ユリワサビが目立つ 稜線コースを下る

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