沼津アルプス

新春山行は晴れた空の下で、富士と海原を眺めながらのハイキングを・・・。存在を知って以来、気になっていた山でした。

鷲頭山頂にあったなんとも個性的な道標は、地元山岳会の手作りだとか・・・

沼津アルプス最高峰・鷲頭山にて

@期間 2003/1/5(日帰り)
A同行者 君、O君
Bアプローチ 行き:JR三島駅より車で沼津市民文化センター駐車場へ、そこからバスで多比まで

帰り:黒瀬(香貫山登山口)から文化センター駐車場まで歩き、車でJR沼津駅へ

Cルート 多比バス停[2m]−多比口峠[280m]−大平山[356m]−多比口峠[280m]−鷲頭山[392m]−小鷲頭山[330m]−志下坂峠[160m]−志下山[282m]−象の首[210m]−徳倉山[256m]−鞍部[90m]−横山[180m]−鞍部[50m]−香貫山[193m]−黒瀬[?m]
(※各地点の標高は、地図に表記されている以外は、読み取った値を記しています)

最高点:鷲頭山頂・標高392m,難易度:☆☆☆★★

D天候
E所要時間 約6時間45分(歩行+休憩時間)
Fポイント ・またまた御殿場の山仲間達と「静岡シリーズ」です。近頃、やたらと会っているな〜(笑)。O君は年末年始に開聞岳と霧島山に登ってきたそうです。

・沼津まで行って駐車場を探し回って時間をロスしましたが、沼津市民文化センター(30分で100円)に停めました。近くのバス停から多比まで行って北上コースをとることにします。バスが海沿いを走るようになると、強風で波しぶきが飛んできました。この日は強い冬型でした。

・多比でバスを降ります。うわっ、寒い!風が強くて震えが止まらないので、思いっきり着込みます。標高2mの狭い路地からスタートしました。

・舗装道路を白ペンキに導かれてズンズン登って行きます。陽射しがあるけど強風で寒いです。やがてちゃんとした登山道に入ります。急登が続いてようやく多比口峠へ。大平山を往復しました。大平山の展望はイマイチでした。

・多比口峠に戻って先へ進みます。このあたり、自然林が続きます。が、いつもと違うのは、常緑樹が多いこと。流石に温暖な地方だけのことはある・・・でも、今日は寒いです。急登を詰めて、本日の最高峰・鷲頭山に立ちました。

・ここからは、伊豆半島の山々、駿河湾、南アルプス、富士山、箱根などなどあらゆる方角が見渡せて、最高です。が、やはり強風で寒い。三脚を立てて写真を撮っていると、時折三脚がグラグラ揺れました。

・鷲頭山を出発し、次の小鷲頭山を越えると、固定ロープの急な下り坂にかかります。下りてからは樹木も減ってきて、やがてカヤトの稜線を行くようになります。うん、いい雰囲気だな。でも今日は冷たい強風が吹きすさぶし、先は長いので、トカゲを決め込むことなく通過して行きます。少し登って、志下山。ここもいい雰囲気です。振り返る鷲頭山は急峻でした。

・アップダウンを繰り返しながら歩いて行き、急登を経て広い山頂の徳倉山に着きました。ここで昼食です。富士山が近くに見えます。遠く南アルプスは雪雲に飲み込まれていました。

・徳倉山を後にすると鎖場の急下降が待っていました。鞍部から登り返すと、両側に背の高い篠竹が続きます。何人かのおじさんが藪の中に入って竹を切っています。何をしているのか尋ねたところ、どんど焼きに使うんだと言っていました。なるほどね。ご苦労さまです。

・横山は展望のない平凡なピーク。そこから下ると車道に下り立ちます。ここで少しの区間車道を歩き、香貫山に向けて登って行きます。清掃工場の煙突が見えたり、ゴルフ練習場の脇を通ったりで、完全に里山の雰囲気です。辿り着いた香貫山もまた、公園のような感じでした。それでも縦走してきたピークを見ると、このアップダウンの中をよく歩いたな〜、と実感しました。

・香貫山から沼津の街並みに向けて下って行きます。展望が素晴らしかったせいか標高が高く感じられましたが、そこは200mに満たないピークで、割とあっけなく黒瀬に下山しました。思ったよりも時間がかかって夕刻になろうとしています。風が一層冷たく、駐車場に戻って車に乗り込んだとき、心の底からホッとしました。

G総括 ・侮り難し。印象を一言で述べるとすれば、これに尽きます。アップダウンはきつく、急登と急下降の繰り返しでした。個々の標高差はそれほどではなくても、累積の標高差は900mあり、更に小刻みな登降の繰り返しでダメージが蓄積しました。

・折りしも強い冬型の気圧配置になって、冷たい強風が吹きつけました。雪はなかったのでアイゼンはつけませんでしたが、それ以外は冬の丹沢や雲取山に登るような装備でした。

・しかし、それにも増して自然林が豊富なコースの雰囲気、随所で好展望が得られることなど、満足度の高い山行となりました。人も結構多くて、人気の山であることがよくわかりました。

・このアップダウンのきついコースを歩きながら思ったこと。沼津アルプスの地形は尾根伝いというよりは、5つの個々の山が偶然に並んでいる感じです。どのようにして形成されたのでしょうか?富士・箱根・愛鷹の3火山や、伊豆半島の峰々、駿河湾、南アルプスなどと合わせて考えると、地形的にも不思議なエリアだと思いました。

H気付事項 ・大平山と鷲頭山の間に、少し痩せた岩稜の区間があります。それほど問題ありませんが、雨で濡れていたり、凍結しているときには、多少気を遣うポイントになります。また、固定ロープが至る所にありますが、下るときには過度にしがみつかずに一歩一歩踏みしめることを意識したほうがよいでしょう。

・大平山〜横山の間は、水場、トイレはまったくなかったと思います。季節によっては、思わぬ量の水分を補給させられるかもしれません。

・香貫山の山頂は、展望台のある公園ではなく、電波塔のあるほうです。最初に公園に行ってしまい、それで満足しそうになりました。

湾の海面が波立っており、風が強いことがわかります。

鷲頭山から江浦湾に浮かぶ淡島を望む

小鷲頭山(手前)からの下りはかなり急でした。

志下山への登路より振り返る鷲頭山

気持ちよいカヤトの山頂でしたが、風が強かったです。

志下山にて

左の湾曲している海岸線は千本松原、奥の南アルプスは雪雲がかかっていました。

志下山より駿河湾方面をバックに

ここもまた気持ちよい山頂でした。でも強風で寒かったです。

徳倉山頂にて

やはり雲がかかっていました。これでもマシな方です。

徳倉山頂より愛鷹連峰越しの富士山

こんな感じの急坂が連峰の至るところにあって、疲れました。

徳倉山から急坂を下りにかかる

 

 

 


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