尾瀬(4回目) | |
何年も前から暖めていながら,なかなか実現しなかった「秋の尾瀬」。それはいくつもの山行計画の中から,存在感を持って浮かび上がってきました。 | |
@期間 | 10/2〜3(山中1泊2日) |
A同行者 | なし |
Bアプローチ | 上越新幹線・上毛高原駅よりバスで戸倉を経て,鳩待峠へ |
Cルート | 第1日:鳩待峠−至仏山頂−山の鼻・至仏山荘(泊) 第2日:山の鼻−龍宮−見晴十字路−龍宮−山の鼻−鳩待峠 (最高点:至仏山頂・標高2228m,難易度:☆☆★★★) |
D天候 | 第1日:晴 第2日:雨 |
E所要時間 | 第1日:歩行時間約4時間,休憩時間約1時間 第2日:歩行時間約4時間半,休憩時間約1時間 |
Fポイント | ・至仏山への登山道は5年前に訪れた時とは異なり,ほとんどの区間が木道で「舗装」されていました。 ・オヤマ沢の水場手前にある小湿原で初めて尾瀬ヶ原が見渡せます。草紅葉に染まっている様子が見て取れました。感動しました。 ・それまで軽快だった足取りが,小至仏山への登りで重くなりました。8月の北アルプス山行以来,調子の悪かった左膝が疼き始めたのでした。 ・それでも,晴天の山頂に立ったときには,実に爽快な気分でした。特に,1年前に苦労して登った平ヶ岳を見たときは,心に来るものがありました。秋色に染まる尾瀬ヶ原の向こうには,端整な燧ヶ岳が聳えていました。 ・気温は高く,南西の風が強く,晴れてはいましたが遠くの山々は霞んでいました。それでも日光連山や谷川連峰,苗場山が望めました。西側の急峻な谷を見ると,至仏山が尾瀬を縁取っていることがよくわかります。 ・3年前に再開された山の鼻への下山道を初めて下ります。この坂がとても急で歩きにくい,しかも滑りやすい。自然破壊の傷跡は至るところに見られました。 ・眼下の尾瀬ヶ原が徐々に近づいてきます。しかし,左膝が痛んで思うように足が運べず,悪戦苦闘。尾瀬ヶ原の末端に出たときには,心の底からホッとしました。 ・翌朝,冷たい雨の中,尾瀬ヶ原を歩き始めました。色付き始めた湿原は,例え雨が降っていても味わいがあります。風は北風で,時々強く吹いています。 ・木々の葉は,ナナカマドなどの一部を除いて,まだ緑色。山腹を見上げれば,上の方は色付き始めたところか。この時期に花を咲かせているのは,エゾリンドウとヤマトリカブト。秋もさまざまです。 ・平地を歩くのは問題なし。結局,見晴十字路まで行って戻ってきました。燧と至仏は終始分厚い雲の中。雨は徐々に弱まってきました。鳩待峠に戻ってきたとき(これが結構疲れた),雲に切れ間が出てきました。 |
G総括 | ・当初は北アルプスか南アルプスへ行く計画でしたが,寒冷前線の接近が予想されたため,安全な尾瀬に変更しました。尾瀬を訪れたのは,4年ぶりでした。 ・4年ぶりの4回目。しかし,既に何十回と訪れているかのような,そんな感覚でした。 ・初めて訪れた秋の尾瀬は期待通りでした。”暖秋”のせいか,草紅葉にはやや早いとのことでした。 |
H気付事項 | ・再開された至仏山から山の鼻へ下る道は,単に「山の鼻に行くための道」でしかない気がしました。ただし,山頂から少し下った高天ヶ原付近だけは,尾瀬ヶ原の全貌が見渡せるアクセントでした。 ・4年前とは,システムがいくつか異なっていました。風呂の休止日が設けられたこと(丁度,その日にあたった)は歓迎すべきことです。 ・鳩待峠に大型バスが入っていないのは,前からだったか?ツアー客はマイクロバスで,個人客は乗合タクシーに乗せられます。乗合タクシーの運転手は,満席になるまでアイドリングかけっぱなしで,モラルが低いですね。 |
逆光線の中の笠ヶ岳と武尊山 |
平ヶ岳の懐深い山容 |
至仏山・高天ヶ原から望む尾瀬ヶ原と燧ヶ岳 |
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染まり行く原(上田代・牛首付近) |
染まり行く原(中田代・龍宮付近) |
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