苗場山(2回目) | |
「広大な山頂で清々しい朝を迎えたい」との思いを断ち切れず,再度訪れることになりました。 | |
@期間 | 7/31〜8/1(山中1泊2日) |
A同行者 | なし |
Bアプローチ | 行き:上越新幹線・越後湯沢駅より,和田小屋までタクシー利用。 帰り:小赤沢より津南乗り換えで越後湯沢までバス。 |
Cルート | 第1日:和田小屋−中ノ芝−神楽峰−苗場山頂ヒュッテ[泊] 第2日:苗場山頂ヒュッテ−坪場−三合目駐車場−小赤沢 (最高点:苗場山頂・標高2145m,難易度:☆☆☆★★) |
D天候 | 第1日:快晴のち晴 第2日:晴 |
E所要時間 | 第1日:歩行時間約3時間半,休憩時間約1時間半 第2日:歩行時間約3時間半,休憩時間約30分 |
Fポイント | ・猛暑の中,登り始めました。ゆっくりとペースを整えて登りましたが,陽射しは容赦しません。樹林帯を抜けてからは大いにバテて,なんだかもうろうとしてきたほど。 ・ようやく辿り着いた中ノ芝で昼食。真夏の時期には珍しいほど澄み切って,越後三山,尾瀬の山々,日光連山が見渡せました。 ・中ノ芝からの登りは,雲が出てきたお蔭で随分と楽になりました。傾斜も緩やかになって,いよいよこのコースのクライマックスに。 ・神楽峰付近からは高山植物が増えてきます。鞍部への下り途中にある雷清水には順番待ちの列ができていました。一口,「冷たくて,旨い!!」個人的にはNo.1の評価を改めて実感。またしても「やめられない,止まらない」状態です。 ・鞍部のお花畑はやはり見事でした。色彩の鮮やかな花が多いのが特徴です。カメラを片手に1時間半もかけてしまいました。次から次へと新たな被写体が現れてくるので。 ・最後の急登は,体力が温存されてたお蔭で一気に登り切りました。山頂の湿原はこの前と変わらず,静かに迎えてくれました。ワタスゲの群落が風に揺れていました。 ・夜,すっかり晴れ渡り,星空が見事でした。広大な山頂で見る星空はいいもんです。いつまでも寝転んで眺めていたい気分でした。 ・翌朝,越後三山や特徴的な尾瀬の燧ヶ岳がシルエットで浮かび,やがて御来光。荘厳ともいえるひとときでした。 ・秋山郷へ向けて歩き出します。今度は北アルプスの峰々がくっきりと見渡せました。坪場とよばれるところからは,日本海と佐渡島が見てとれました。遠く,鳥海山も見えました。 ・山頂の湿原を抜けると,一気の急降下です。岩がゴロゴロした道は,転倒の危険性がありました。 ・五合目を過ぎれば傾斜は緩やかになりますが,所々にぬかるみがありました。標高が低くなって暑くなってきました。学校登山の団体がいくつか登ってきて,やり過ごすのに時間がかかります。 ・三合目駐車場から先は,所々樹林帯があるものの,とにかく暑い。依然として急坂もあって,おまけに持病の足首痛が再発して,疲れました。 ・バスの時間まで少し余裕があったので,「楽養館」という温泉で汗を流しました。湯が赤くてなんとなく趣きがあります。それでもゆっくりしてられないので,10分で上がって,バス停に急ぎました。 ・印象に残った花々です。(*秀逸) |
G総括 | ・当初は,谷川連峰の平標山,仙ノ倉山を考えていましたが,苗場山への想いが上回りました。山頂で迎えた朝は,期待通りでした。来た甲斐がありました。 ・山頂から妙高や北アルプス方面がこんなに近くに見えるとは知りませんでした。日本海がこれほどくっきり見えたのも初めてでした。東側では,やはり燧ヶ岳が目立っていました。そこから辿って山座同定ができました(ある程度)。 ・一方,秋山郷へ下るコースは途中にとりたててアクセントもなく,「何の変哲もない」という表現がぴったりでした。秋山郷はゆっくり温泉に浸かって一泊すると味わい深さがわかるのかもしれません。 ・広大な湿原を抱く山は,心を落ち着かせる作用があるのでしょうか。年に一度は湿原系の山を訪ねるのがいいことを実感しました。 ・前回は駆け足の山行だったので,置き忘れたものを拾いに来たのです。今回はそれを補って余りあるほど,新たな発見がありました。瑞々しさ,奥深さを感じました。リピーターになりそうな感じです。季節を変えて登れば,更なる発見がありそうです。 |
H気付事項 | ・越後湯沢駅から和田小屋まではタクシーで約40分,¥5,500程度です。 ・小赤沢への下山路の途中に湿った泥の多い箇所があり,輪切りの木が敷き詰められていますが,ツルツルで滑りやすいので要注意です。 ・秋山郷でバスを利用する場合には以下の点に注意 |
谷川連峰越しに燧ヶ岳と至仏山 |
タテヤマウツボグサ |
ヒメシャジン |
クガイソウ |
ヤマホタルブクロ |
シモツケソウとキオン |
夕映えに浮かぶ妙高 |
越後三山の黎明 |
朝日に輝く山頂湿原 |
山頂から望む後立山連峰 |
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