八ヶ岳(3回目)
硫黄岳の火口壁を間近に見てみたいと思い,3度目の八ヶ岳に本沢温泉を選びました。
@期間 10/10〜11(山中1泊2日)
A同行者 AS君
Bアプローチ 国道141号線・松原湖より,稲子湯へ。公共交通の場合,JR小海線・松原湖駅より稲子湯行きバスで終点下車。
Cルート 第1日:稲子湯−みどり池−本沢温泉(泊)

第2日:本沢温泉−夏沢峠−東天狗−中山峠−みどり池−稲子湯

(最高点:東天狗山頂・標高2640m,難易度:☆☆★★★)

D天候 第1日:晴

第2日:快晴

E所要時間 第1日:約3時間半(歩行時間約3時間,休憩時間約30分)

第2日:約7時間半(歩行時間約5時間,休憩時間約2時間半)

Fポイント ・稲子湯からみどり池までは緩い登り坂が続き,無理なく高度が稼げました。

・みどり池に倒影する天狗岳は,圧倒的な高度感で迫ってきて,とても登れないほどにみえました。(なんでも,東天狗の東側の崖は,平安時代に発生した山体崩壊により形成されたそうです)

・本沢温泉は硫黄岳の火口壁を見上げる位置にあり,硫黄の臭いに満ちていました。八ヶ岳が火山であることを実感しました。本沢温泉の夜は冷えこみ,明け方には−2℃まで下がりました。

・夏沢峠から中山峠までは,快適な稜線漫歩。快晴で文字どおり雲ひとつない青空でありました。

・特に,東天狗からの眺めは圧巻でした。東は金峰に甲武信の奥秩父(両神も見えた!),南は南八ヶ岳連峰に南アルプス,更に中央アルプスは恵那山まで,西に目を転ずれば木曽御岳,乗鞍岳,槍穂,鷲羽・水晶に針ノ木,鹿島槍を目立たせた後立山連峰,白馬岳,北方向は頚城三山,そして四阿山に浅間山,間に遠く志賀高原,さらに谷川連峰に日光連山,手前に荒船。四囲は遮るものが全くありませんでした。ただ一つ,富士山だけは硫黄岳に隠れていました。

・目を下方に転ずれば,裾野は紅葉で燃えるようでした。樹林の中に,ぽつんとみどり池がありました。

・中山峠からみどり池までの下りは思いのほか時間がかからないです。植生の垂直分布が実感できました。

G総括 ・これほどの好天はかつてなかった!いかなる言葉でも言い表せないような,絶景!百名山だけでも,30座くらいはあったのではないでしょうか?特に槍穂がこんなにも近く見えるとは!そして日光連山まで見渡せたのも初めてでした。深田久弥が「すべての山々が見渡せる」と表現したのも誇張ではないことが,よく分かったのでした。

・東側から登ったのは,今回が初めてでした。無理なく登れて好展望が楽しめる,お得なコースでした。

・本沢温泉は,湯の温度がややぬるかったのですが,実に風情がありました。また訪れてみたいところです。

・八ヶ岳の登山路はやはり諏訪側がメインです。今回初めて小海側から登ったが,素朴で味わい深いものがありました。

・季節もよく,秋の空は澄み渡っていました。中腹の裾野の紅葉も見事で,八ヶ岳を登るのは秋に限ります。八ヶ岳は稜線のアルペンムードとともに,中腹の風情が捨て難いのが大きな特徴です。

H気付事項 ・稲子湯からの登り始めはぬかるみがひどく,林道(車道)を選択した方がよいと思います。

・一旦林道に出てからぬかるみの広場を通るところで,2方向に道が延びていますが,急な上り坂を選択すること。沢を渡った後,やがて軌道跡が現れたらほぼこれに従ってみどり池まで行けば問題ありません。

・東天狗から中山峠に至る熔岩台地(天狗の奥庭)は,道に迷う恐れがあるでしょう。晴れていれば問題ありませんが,濃霧でパニックしているときには要注意です。

・稲子湯に下りてきたのは,午後3時35分。3時半までということで5分の差で,入浴できずに残念でした。

みどり池に映える東天狗

本沢温泉から見上げる硫黄岳火口壁

東天狗より奥秩父方面

東天狗から南八ヶ岳方面

東天狗から中央アルプスと御岳の展望

東天狗より槍穂高連峰を望む

東天狗より蓼科山(後方は後立山連峰)

東天狗から浅間山,四阿山

 


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