大杉谷〜大台ヶ原
屋久島へ行く計画が日程の都合で流れたので,同じように水が豊かな大台ヶ原を選びました。勿論,一度は行ってみたい地でした。
@期間 5/3〜5/4(山中1泊2日)
A同行者 T君,M君
Bアプローチ 行き:近鉄・松阪駅より大杉行きバスで終点下車。

帰り:大台ヶ原駐車場バス停より,近鉄・大和上市駅までバス。

Cルート 第1日:大杉-(船)-第4乗船場−宮川第3発電所−千尋滝−シシ淵−桃の木小屋(泊)

第2日:桃の木小屋−七ツ釜滝−堂倉滝−日出ヶ岳−大台ケ原駐車場

(最高点:日出ヶ岳山頂・標高1695m,難易度:☆☆☆★★)

D天候 第1日:曇ときどき晴

第2日:晴

E所要時間 第1日:歩行約4時間半,休憩約1時間半

第2日:歩行約5時間半,休憩約2時間

Fポイント ・千尋滝は高さ160m。天空より水が降り注ぐさまは,幻を見るようです。

・シシ淵は両岸が高い崖になっており,幽玄さを漂わせていました。奥にはニコニコ滝が見えます。

・平等くらは高さ100m超の絶壁です。対岸にこれを見ながら,沢は巻くように流れています。北アルプス・横尾谷の屏風岩を連想させるものがありました。

・七ツ釜滝はコースのハイライトです。本流に架かる3段,50mにも及ぶスケールの大きな滝は,水量も多く豪快そのものでした。大杉谷の盟主の貫禄十分といったところです。

・光滝は激しい音を立てて落ちる滝ですが,思ったほどの感慨はなく,通り過ぎました。

・堂倉滝は大杉谷コースの終点(ここから尾根に取り付く)にあります。広い滝壷に豪快に流れ落ちているそのさまに,時の流れを忘れてしばし見とれていました。午前中で逆光を受けて幻想的に光り輝いていました。個人的にはNo.1に推してもいいほどでした。

・日出ヶ岳への尾根道上部には通称「シャクナゲ坂」があります。GWだというのに既にシャクナゲが咲き始めていました。なかなか見事な咲きっぷりで,それまでの猛烈な急登の疲れが癒された気分です。

・日出ヶ岳山頂はそれまでの登山道とは異なり,観光地化されていて,ガッカリ。大峰山脈の展望を見る気力も起きませんでした。

G総括 ・大杉谷の瑞々しさを満喫しました。年間8000ミリとも言われる降水を集める流れは,流石にスケールが大きく,自然の力強さにただ圧倒されました。

・谷沿いのコースだから平坦だと思っていたが,全体的に小刻みなアップダウンがあって,足にこたえました。このため,特にぬれた岩場では慎重に足を運ぶ必要がありました。

・堂倉滝から日出ヶ岳間は,標高差約900mを3時間かけて登ります。かなり汗をしぼられました。でも,展望が利く地点では,沢音があちこちから豪快に響いていました。これだけ登っても沢音が聞こえるのは,大台ヶ原だけでしょう。

・大台ヶ原巡りはしませんでした(バス時刻と体力的な点で)。ちょっと勿体無い気もします。でも,大杉谷だけで満足だし,今度行くときは堂倉滝まで行って,戻るだけでもいいと思いました。

H気付事項 ・GWの時期,宮川ダム湖はまだ渇水期。船は第4乗船場までしか行きません。

・桃の木小屋は毎年4月末より営業開始です。このため,GWの時期は布団が新しいので得した気分です。混んでいますが,一人一畳確保できます。

・逆コースは,特に膝への負担が大きいです。疲労で踏ん張りが利かなくなり,沢沿いの道では転落する危険が高くなるようです。

・コース全般にわたり「まむし注意」とされています。対策としては,長袖,スパッツ着用といったところです。

・大台ヶ原から大和上市へのバスのうち,15:30発はGWにはありません。桃の木小屋の掲示を信じないように。また,大台ケ原ドライブウェイは車で混雑し,バスは上市に定刻通りには着かないことを覚悟する必要があります。(30分から1時間程度遅延)

 

シシ淵

七ツ釜滝

堂倉滝

 


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