八ヶ岳
八ヶ岳は個性的なピークが連なり,全体として実に見事な山容を見せます。一週間前に車山山頂から眺めたその美しさに,突き動かされるように決めた山行でした。
@期間 7/5〜6(山中1泊2日)
A同行者 なし
Bアプローチ JR中央線・茅野駅より,美濃戸口行きバス終点下車。
Cルート 第1日:美濃戸口−美濃戸−赤岳鉱泉−硫黄岳−硫黄岳山荘(泊)

第2日:硫黄岳山荘−硫黄岳−赤岳鉱泉−美濃戸−美濃戸口

(最高点:硫黄岳山頂・標高2760m,難易度:☆☆★★★)

D天候 第1日:曇,稜線上で濃霧と強風

第2日:曇,稜線上で濃霧と強風

E所要時間 第1日:約5時間半(歩行+休憩時間)

第2日:約5時間(歩行+休憩時間)

Fポイント ・中央線から見たとき,八ヶ岳だけ雲がかかっていました。思えば何か変でした。

・北沢沿いに登って行きました。雨は降っていませんでしたが,風が強く吹いていました。驚いたことに,赤岳鉱泉に下山してくる人達は皆,濡れていました。

・「やめた方がいい」という忠告も頂きましたが,登ることにしました。稜線に近づくに従って,ガスが濃密になり,風も異様な音をたてていました。

・赤岩の頭で稜線に出た瞬間の暴風は,すさまじかったのでした。が,ここまでくれば硫黄岳山荘の方が近いという理由と,翌日は横岳−赤岳を踏破すること以外に考えはなかったのとで,前進することにしました。

・硫黄岳山頂で風はいよいよ強くなり,油断すると吹き飛ばされるのではと思いました。勿論,ガスも濃く,視界は20mくらいしかありませんでした。団体がいたようでしたが,あっという間に消えてしまい心細くなりました。

・硫黄岳山荘まで下り道,いよいよ視界の大半が白いガスとなりました。ジョウゴ沢を吹き上げる風がまともにたたきつけます。磁石を片手に歩きました。コースは緩やかに時計回りに曲がっていたのですが,ケルンと白ペンキだけがたよりで,見つけては修正するという,実に危険な足取りでした。風でふらついては姿勢を低くとっていました。次のケルンがほとんど見えないほどの視界でした。

・やがてロープを見つけたので,これをしっかり握って歩きました。と,山小屋(硫黄岳山荘)が飛び込んできて,やっと救われた思いがしました。

・翌朝も濃霧と風は収まらず,横岳通過は見合わせるべしとの山小屋からの警告もあったので,来た道を引き返しました。前日ほどではなかったのですが,やはり恐かった。

・赤岳鉱泉まで下山して,なんとか救われた思いでした。美濃戸まで下りてきたとき,雲が切れ始めました。

G総括 ・花がもっとも奇麗な時期の登山だったので,何とか好天であればと思っいましたが,そうもいきませんでした。またの機会ということで。

・気圧配置は東北南部に梅雨前線がありました。当初は君と早池峰に行くことにしていたのですが,悪天候を見越して行き先を変更したのでした。ちなみに早池峰行きを強行した君は,やはりひどい目にあったそうです。

・晴れていると思ったんだけど,甘かったなぁ。

H気付事項 ・茅野発美濃戸口行きのバスは,人数が多いと臨時増発されます。

・荒天時の単独行が危険なものであることをつくづく実感しました。

・八ヶ岳は地形的に西風が強い。西風が吹く気圧配置のときには,山行は避けるべしということを実感しました。

 

ご覧のとおり!(硫黄岳山頂付近)

 


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