甲武信ヶ岳
中学生の頃から地図帳でその名前に憧れていました。甲斐,武蔵,信濃の3国の境をとって「甲武信」とはお洒落じゃないですか。
@期間 9/15〜16(山中1泊2日)
A同行者 K君
Bアプローチ JR中央線・塩山駅より西沢渓谷入口行きバスで終点下車。
Cルート 第1日:西沢渓谷入口バス停−ヌク沢−戸渡尾根−木賊山−甲武信小屋(泊)

第2日:甲武信小屋−甲武信ケ岳−破風山−雁坂峠−新地平バス停−西沢渓谷入口バス停

(最高点:甲武信ヶ岳山頂・標高2475m,難易度:☆☆☆★★)

D天候 第1日:晴

第2日:晴

E所要時間 第1日:約6時間(歩行+休憩時間)

第2日:約8時間半(歩行+休憩時間)

Fポイント ・ヌク沢徒渉点は,飛び石伝いに靴を濡らすこともなく,これと言った困難もなく渡れました。

・戸渡尾根の林相は明瞭に3段階に変化しているのがわかります。下の方から,広葉樹林帯,シャクナゲの群落を含む広葉樹の低木帯,そして針葉樹林帯です。長い登り坂にこのような変化が顕著に見られることで,高度が実感できました。

・甲武信小屋のおやじさんは,おちゃめな人。お金を払おうとすると「はい,6500万円」と言ってきました。

・翌朝,甲武信の山頂に立ちました。雲海に浮かぶ富士山が印象的。目の前には金峰までの稜線がくっきり見え,金峰の五丈岩がとても近く見えました。

・南アルプスに八ヶ岳,その向こうには北アルプスも望まれました。快晴,無風。別世界に暫し佇んでいました。

・木賊山,破風山,雁坂嶺と個性的なピークを結んで歩きつづけました。北側の針葉樹林帯と南面の好展望が奥秩父的な好対照をなしていました。尾根道にはハクサンシャクナゲが多く自生していました。西破風山からは甲武信,三宝山方面が好展望でした。

・雁坂峠は南面がカヤトの原。心地よい風がさざ波のようにカヤトをゆらし,青空を雲が流れていました。行く手には谷が刻まれて,谷沿いに下っていきます。峠に暫し佇んでいました。充実感とわずかな感傷とが,山行のラストステージを告げていたのでした。

・雁坂峠からの下りは,沢に至るまでが急。いつのまにか樹間からはるか頭上に峠を仰ぎ見るようになっていました。

G総括 ・憧れの「甲武信」に初めて登りました。南アルプスのような高山とは違っていましたが,山頂からの眺めはまさに「三国の境界」でした。また,原生林の瑞々しさを肌で感じた初秋でもありました。

・入山と下山が同じ地点でもピストンではない「三角コース」は楽しめました。甲武信山頂の眺望も素晴らしかったが,「日本三大峠」の雁坂峠もさわやかで捨て難いものがあると思います。

・奥秩父では雲取,金峰,そして甲武信と登ったことになるわけです。今度は縦走に挑戦してみたいな。

H気付事項 ・同じ山梨交通のバスでも,塩山から西沢渓谷入口行きは1台限りで臨時増発されないので,予めしっかりと場所を確保しておかなければ座れません。超満員になっても,立って我慢しつづけなければならないなんて・・・。甲府から南アルプス方面へのバスとは大違いですね。

・帰りのバスも早めに場所を確保して並んでおく必要があります。

甲武信ヶ岳山頂より雲海に浮かぶ富士を望む

甲武信ヶ岳山頂より国師,金峰方面

甲武信ヶ岳山頂より望む八ヶ岳連峰

雁坂峠

 


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