南アルプス・鳳凰三山
南アルプス入門の山として有名です。私の南アルプスデビューもこの山と決めていました。ドンドコ沢に展開する滝も目当てでした。
@期間 7/28〜29(甲府前夜泊,山中1泊2日)
A同行者 K君,I君
Bアプローチ 行き:JR甲府駅より広河原行きバスで,夜叉神峠登山口下車。

帰り:青木鉱泉よりJR韮崎駅までマイクロバス。

Cルート 第1日:夜叉神峠登山口−夜叉神峠−杖立峠−南御室小屋−砂払岳−薬師岳小屋

第2日:薬師岳小屋−薬師岳−観音岳−地蔵岳−鳳凰小屋−五色滝−青木鉱泉

(最高点:観音岳・標高2840m,難易度:☆☆☆★★)

D天候 第1日:晴ときどき曇

第2日:晴ときどき曇

E所要時間 第1日:約7時間(歩行+休憩時間)

第2日:約9時間(歩行+休憩時間)

Fポイント ・登山口から夜叉神峠まではいきなり350mの急登。心臓が張り裂けそうでした。

・夜叉神峠はヤナギラン咲き乱れ,白峰三山の展望がすこぶる良好でした。夜叉神峠からは樹林帯の中の緩やかな登りです。

・南御室小屋まで来れば砂払岳は近くです。花崗岩の急登を経て,植生限界を越えると,野呂川が刻む深い谷が飛び込んできました。

・薬師岳小屋は稜線上にあります。比較的質素な小屋ですが,トイレが少々恐い(落ちそうな気がする)。

・翌朝,甲府盆地の向こう側・奥秩父方面から朝日が昇ってきました。北岳に鳳凰の稜線がシルエットとなって浮かび上がりました。

・薬師岳から地蔵岳にかけての白砂青松の稜線は,快適そのものでした。薬師の向こうに富士山が気高く,甲斐駒の精悍な姿と,仙丈の優美な姿,それに大樺沢の大雪渓と見どころが満載でした。

・足元には,鳳凰特産種のタカネビランジが可憐な花を咲かせていました。

・地蔵岳のオベリスクは見飽きることのない造形美で,時の経つのを忘れさせるに十分でした。

・ドンドコ沢の下りは実に膝に応えました。五色滝,南精進ヶ滝などの滝が次々に現れた期待通りの瑞々しいコースでした。下り終えて河原から見上げた稜線にその高さを実感しました。標高差1600m。よく下りてきたもんです。

・青木鉱泉で疲れを癒しました。最高の気分と同時に,旅の終わりの寂しさを感じました。

G総括 ・初めての日本アルプスは充実した山行で,高山ならではの展望を満喫しました。

・ドンドコ沢の下りは予想通りきつかったですが,それ以外は全く無理のないコースでした。

H気付事項 ・薬師岳小屋まで行くには,甲府駅を早朝に出る必要があります。東京発では頑張っても南御室小屋までしか行けないでしょう。

・甲府発広河原行きのバスは必ず座れます。人数が多ければそれに応じて増発されるので,心配する必要はありません。

・鳳凰小屋では御座石温泉のコースを盛んにすすめられました。当初からドンドコ沢コースを決めていた我々は惑わされることなくドンドコ沢へと下りましたが,気が変わった人も多かったみたいです。なんでも,御座石温泉と鳳凰小屋は結託しているとのこと。あまりにもすすめ方がしつこいのは問題です。

・なんと,青木鉱泉で,落とした定期券を渡されました。薬師岳小屋から届けてもらったのです。実は,この2つの小屋も結託していたのでした。

・青木鉱泉からは人数が集まれば韮崎駅行きのマイクロバスが出ます。

砂払岳より薬師岳をバックに

北岳のモルゲンロートに鳳凰稜線の影

観音岳より薬師岳と富士山

鳳凰特産種・タカネビランジ(中央)

鳳凰三山のシンボル,オベリスク

ドンドコ沢・五色の滝

 


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