花紀行−2014年4月
秋田県仙北市角館町
(武家屋敷の枝垂桜と桧内川の染井吉野)

今年のGWは前後半にくっきりと分かれていて、計画が立てやすい反面、桜の見頃を的確にとらえることの難しさを実感した。春の訪れが順調で、北東北の桜の名所は前半ですでに見頃を迎えていた。しかし、余りの季節の移り変わりの早さで、北上展勝地に行ったところ既に後手を踏んでいた。曇り空ではあったが、このままでは納得できない思いを持っていたところ、「そうだ!角館を目指そう」となった。角館は前年のGW、季節が足踏みする中で訪れて1〜2分咲きの状態であった。

角館は2011年の夏にも訪れており3回目となる。ある程度の土地勘もあったので、駐車場にすんなりと車を入れてずんずんと歩き出す。背の高い枝垂桜がこれでもかと言わんばかりに林立しており、武家屋敷の通りは見違えるほどに華やいでいた。京都から枝垂桜を持ってきて、300余年もの間、大切に守り続けてきたという。武家屋敷の格調の高さをさらに引き立てるような枝ぶり、咲きっぷりである。木によって微妙に濃淡があるのが染井吉野と違って素晴らしい。

桧内川の堤防に出ると、今度は満開の染井吉野が出迎えてくれた。こちらは今上天皇の生誕を記念して植えたもので、約80年になる。80年でここまで大きくなるのか、というほどに1本々々が立派な幹をなしていて、風景としても北上展勝地に勝るとも劣らない。微妙に花期の異なる枝垂桜と染井吉野がともに満開を迎えるのは、幸運なことのようだ。川沿いにピンク色が一体となって連なる姿は、まさに光り輝く帯のようであった。



武家屋敷の枝垂桜1



武家屋敷の枝垂桜2



武家屋敷の枝垂桜3



武家屋敷の枝垂桜4



桧内川の染井吉野1



桧内川の染井吉野2

   

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