花紀行−2012年5月
福島県猪苗代町(観音寺川の桜並木)
福島県三春町(枝垂桜の巨木の里)

初めて東北で迎えた冬は殊のほか寒く、春の訪れは遅かった。どうしても訪れたい桜の名所があったが、まさかGWまでずれ込むとは思わなかった。福島県三春町の滝桜だ。1週間ほど前に満開を迎えていたのは知っていたが、まだ間に合うかなという思いで訪れた。残念ながらすっかり散っていた。しかし、この堂々とした幹と枝の広がりを見て、満開の時期の再訪を願わずにはいられなかった。

滝桜が樹齢千年とも言われる中で、同心円状に枝垂桜の巨木(大木)が点在しているという。鳥が桜の実を食べて、落として行ったところに根付いてやがて大木となる。紅枝垂れ地蔵桜や上石の不動桜などが代表格で、いずれも樹齢400年程度だという。滝桜と比べたら見劣りするが、他の場所に持っていけば実に堂々とした名木になるだけの風格を持つ。不動桜はまだまだ多くの花をつけていて、これだけでも見に来た甲斐があった。また、地蔵桜のある一帯は梅や桃の木が時を同じくして満開で、まさに梅、桃、桜の三つの春が見事な春の風景を見せていた。

この旅行のついでに猪苗代町の観音寺川の染井吉野の並木を拝見する。護岸工事のされていない天然の堤防を彩る桜並木である。こちらはまさに今が見頃で、下草の緑色と桜のコントラストが鮮やかであった。道中に立ち寄った中山峠の「鞍手茶屋」、十数年来のファンであるが、ここのうどんはいつでも美味である。高速ですっ飛ばすのは余りにも勿体ない。



観音寺川の桜並木



紅枝垂れ地蔵桜



地蔵桜一帯は春爛漫



上石の不動桜



不動桜の近接写真

     

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送